羽生拓矢、日本歴代4位の記録で走る
※この記事は、推しを語る①羽生拓矢の続編です。
~ざっくりとしたまとめ~
羽生拓矢は「小柄なフロントランナー」です。
ケガに苦しみながらも復活、そして進化をしています。
②は執筆中です。(まとまらないねん…)(別の選手先に書こうかな…)
序盤、中盤、終盤、隙がない走り
2022年11月26日、2022八王子ロングディスタンスにて、羽生拓矢選手が好走を見せました。
タイムは日本歴代4位となる27分27秒49でした。
正直「28分は切るかなあ」としか思っていなかったのでびっくりでした。
集団が絞られる度にワクワクが加速していきました。
日本人選手に対してのペースメーカーは27分40秒設定でした。
しかし、それを中盤はほぼ無視(笑)するような形。
単独走だったり、集団を引っ張る走りが得意な羽生選手。
"らしい"といえば"らしい"走りです。
もう9年になりますかね、彼を知って。
自分は一番幸せな気分になりました。
ニューイヤー駅伝への影響
今秋、中部実業団陸上10000m、中部実業団駅伝4区そして今回とハードワークが続いています。
これは故障でニューイヤー駅伝に出場していない彼にとっては、ネガティブな面もあります。
疲労が蓄積し、故障の可能性が高まることがあるからです。
疲労回復が十分になされることを願うばかりです。
2022年大会の一言コメントが「再来年(筆者注:2023年大会)の元旦に元気な姿を届けられるように頑張ります。」なので余計にです。
では、当日何区を走るのでしょうか。
タイムで考えれば最長区間の4区起用が順当に思います。
しかし、自分は3区起用ではないかと予想します。
理由は
4区に比べて距離が短い
追い風となることが多い
スピード区間である
ことです。
これは、負担軽減をしながら、本人のスピードを生かすことができます。
(さらには私個人の「相澤、太田、林田あたりとの対決をみたい」という願望もあります。)
世界陸上ブダペストへの道(仮)
本人はそこまで踏み込んではいませんが、
もし仮に世界陸上ブダペストを目指すとなった場合、どんなときに日本代表になるのでしょうか。
答えは「ゴールデングランプリinのべおか(2023年5月4日)で3位以内を取ること」です。
それが出来れば、有力候補となります。
十分可能性があります。
しかし、楽観視はできません。
羽生選手は今年、出場権獲得に重要な日本選手権は5000mに出場していて10000mに出場していません。
10000mの代表はレース2回のタイムと順位で出場権を争いますので、その分のハンデを負うこととなります。
他にも不利な要素があります。
要素1:日本選手の出場ができるのか?
男子10000mで日本選手の出場ができるのか微妙な情勢です。
理由は、全体の出場人数が変わらないのにクロスカントリー枠が8つ新設されたことです。
このことは日本選手にとっては出場枠の実質的な縮小に働きます。
世界陸上オレゴンの際、ランキングでは日本選手は上位でした。
それなので昨年と同じようにいけば3人代表に行けるはずです。
そうなることを願います。
【2023年1月31日追記】
さらに、日本選手権が12月開催のため、順位のポイントがほぼない状態での代表選考になります。
それに対し、海外の選手はヨーロッパ競技大会やコモンウェルスゲームズなどで順位ポイントを多く獲得することができます。
正直に言って、羽生選手に限らず、日本選手は出場権獲得が厳しい状況です。
パリ五輪狙いに切り替えるのも一つの選択肢かもしれません。
【追記終わり】
要素2:2023年の代表はレースが多い
来年の選考会で上位に入ると、バンコクで行われるアジア選手権への出走が予想されます。
理由は、代表争いで必要なポイントが多く得られるからです。
故障がちな彼への夏の10000m2本は相当なダメージとなります。
さらには中国・杭州でのアジア大会もある(はず)のためオフシーズンがないまま駅伝シーズンに突入することも考えられます。
要素3:他の歴代上位選手と比べスパートが弱め
羽生選手の走りを冒頭「序盤、中盤、終盤、隙がない」と書きました。
しかし、あえてウィークポイントを挙げるなら「終盤」です。
これは羽生選手特有の要素です。
自分でレースを作る反面、(トップ選手の中では)スパートが効きづらいのです。
自己ベスト時のラスト1周は相澤、田澤、伊藤の3選手が59~60秒だったのに対し、今回羽生選手は62秒。
選考会の順位勝負になったとき不利になる可能性があります。
ただ、羽生選手の積極性は大好きなので、スパート勝負になる前に勝負を決めていてほしいなあと思います。
脱線コラム:身長156cmはどれくらい小さいのか
羽生選手は身長156cmの小柄なランナーですが、実際どれくらい小さいのでしょうか。
東海オンエアの虫眼鏡さん、ナインティナインの岡村隆史さんとほぼ同じ身長だそうです。
世界陸上オレゴンのマラソン代表の星岳選手が163cmだそうですから、さらに小柄ということになります。
(私の知りうる限り、現役の大学・社会人の男子選手では一番小さいです。
もっと小さい選手をご存知でしたら情報提供をお願いします。)
まとめ
スター選手だった中高生時代。
ケガに苦しんだ大学時代。
"知る人ぞ知る"選手から正真正銘のトップ選手に駆け上がった羽生拓矢選手。
これからどんな活躍をみせるのでしょうか。
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