愛しのリュクサンブール公園
パリに住みはじめる前から、バカンスでパリに来るたびに通っていた左岸のリュクサンブール公園。
まだ小さかった息子は、この公園の中にある有料の子供広場で、入場券の代わりに手首にキャンディーのブレスレットをしてもらって、その場で知り合ったばかりのフランス人の子供たちと一緒に楽しく遊んだものです。
リュクサンブール公園には、ギニョールと呼ばれる人形劇小屋もあって、これまたフランス語がわからないのに、地元の子供たちに混じって何度も観劇しました。
ポニーにも何度乗ったでしょうか。
息子がパリの小学校に通うようになって、私も大学付属の語学学校で商業フランス語の授業を受けている頃は、学校帰りによく一人でこの公園に来て、大好きなメディシスの泉の淵の緑のチェアーに座って、読書をしたり、ボーッと考え事をしたりして時間を過ごしました。
そんな思い出深い公園ですが、パリの中心から少し離れて暮らしはじめてからは、パリ郊外の自然の美しさ、澄んだ空気に感動し、パリの人混みに出るのが億劫になっていたのです。
そしてパリに出かけるときも、右岸派の夫と一緒のことが多いので、セーヌ左岸のこの辺りに来ることがめっきり減ってしまいました。
久しぶりに、ひとりで来てみたリュクサンブール公園。
大人の女性がひとりで来て、リラックスして過ごしてるのをあちこちで見かけます。
木陰が気持ちいいメディシスの泉。
ここに来たことで、新鮮な気持ちで暮らしていた遠い昔の日々が思い出されて、感動が少なくなった最近の生活を少し反省。
毎日の暮らしの中で、素敵なことを見つけながら、もっとウキウキして過ごしたいと思ったのでした。
<追記>
3年前の記事を加筆・修正して再投稿しています。
ひとりリュクサンブール公園がとっても気に入ったのに、この後、パリで大きなテロが起こってしまって、しばらくはパリの中心部へ出かけることを躊躇う日々が続きました。
人混みが苦手な私は、今のパリ郊外の静かな暮らしがとても気に入っているのですが、リュクサンブール公園は別で、パリの中心にあるのに、その雑多な匂いや喧騒から切り離されたこの場所は、いつでも私の心のオアシスです。
元記事:愛しのリュクサンブール公園(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)October 04, 2015 16:33:06 テーマ:パリあれこれ
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