ライフワークの勧め - ライフワークに出会うのに年齢は関係ない！

作家の本田健さんは、「ライフワークとは、自分のなかにある《幸せの源泉》から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、まわりと分かち合う生き方」と定義されているそうです。

「幸せの源泉」とは、そこにつながるだけで、本人が幸せになるようなことで、その人らしい本質で、静かなワクワクを感じ、つきることのない情熱がある場所のことです。

また、作家の外山滋比古さんは、「ライフワークとは、それまでバラバラになっていた断片に繋がりを与えて、ある有機的統一にもたらしていくひとつの奇跡、個人の奇跡を行うことにほかならない」と述べていらっしゃいます。

その人にしかできない、一生をかけてする仕事や事業、それがライフワークだそうですが、人生１２０年時代が来ると言われている今、今の年齢がいくつであっても、始めるには遅くありません。

皆さまはモーゼスおばあさんをご存知ですか？

通称グランマ・モーゼス（モーゼスおばあちゃん）と呼ばれ、本格的に筆を握ったのは実に75歳の頃だったそうです。

緑の畑や牧場で楽しそうに働く農民や田園生活風景などが描かれた彼女は絵は人々の目を惹きつけてやみません。

貧しい農家に生まれたモーゼスおばあさんは１２歳から奉公に出て、２７歳で結婚、その後、１０人の子供を産んで働き詰めで、７０歳のときに夫を亡くされたそうです。

その後、リュウマチで手が動かなくなってからリハビリをかねて油絵を描き始めて３年後、８０歳ではじめての個展を開きました。

モーゼスおばあさんは１０１歳で亡くなるまで約１６００点の作品を制作されたそうです。

私がモーゼスおばあさんを知ったのは、確かまだ子供の頃だったと思います。

母に連れられて、デパートで開催されていた『モーゼスおばあさん展』に行ったのがきっかけです。

そのとき、８０歳ではじめて個展を開きプロになられたということを知り、

ああ、なんて素晴らしいのだろう。

と感動したときの気持ちは今でも忘れらません。

現代の高齢者の中には、生きがいもなく病院通いをしながら、不平・不満を言っている人も多いのに、こうして年齢に関わらず、時代や家庭の事情などで若い頃にはできなかったことを、始める勇気、情熱を持った人がいることを知ることは、私たちに大きな希望を与えてくれます。

９３歳のときのグランマ・モーゼス（モーゼスおばあちゃん）

そこで、皆さまに提案があります。

ここに集ってくださっている方は年齢もライフステージも様々です。

でも、魂の求めていることを思い出し、人生をより豊かに向上させていこうと願っているのは、皆、同じだと思います。

今、人生の過渡期で、突然の離婚や病気、お子さんの心配事などで、ライフワークどころではないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、敢えて、できることを半歩でも１０分の１歩でも始めてみることで、人生の流れが変わることがあります。

今、大問題に思えていたことが、そのこととは全然関係のないように見えることを始めることによって風穴が開くことがあるのです。

今、まだ何も見つかっていないという人でも、子供の頃に好きで夢中でやっていたことなどを思い出してやってみるのもいいかもしれません。

体を整えていきたいのなら、ウォーキングやジョギング、ヨガやダンス、筋トレなど、気になっていたけれど、忙しさや時間のせいにしてできなかったことを、家で動画などを見ながらやってみるのもいいかと思います。

もうすでに何かを始められている方がいらしたら、ブログなどでアウトプットしていかれるのはいかがでしょうか。

スポーツであれ、手仕事であれ、スピリチュアル的な学びであれ、アウトプットすることで、自分の進むべき道を形作るためのバラバラだったパズルのピースが埋まってくることがあります。

読んでくれる人がいることで、励みにもなるでしょう。

そして、何より、同じ趣味や目的を持った人との繋がりができて、そこから輪が大きく広がっていくこともあるのです。

世界中の人々と繋がれるブログでの発信には大きな可能性が秘められていると思うのです。

星の数ほどあるブログの中から私のブログにたどり着いていただいて、その中からさらにこの玉手箱にいらしてくださった皆さまとは、特別なご縁があるのだと思っております。

このご縁を大切にして、おひとりおひとりが、軽やかに人生を歩んでいかれるお手伝いをしていければいいなと思っております。

フランスから愛を込めて❤️

ミカリュスより