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2024.6.9 アルバム制作 - 「四季万象」Solo ver.

Solo ver. と書かれているからには元楽曲があるのだが、それについてはもう少し先に触れる事になりそうなので、主にアレンジの事を書こうと思う。

ピアノ弾き語りで録る事は決めていたにも関わらず、私が体調を崩したせいでピアノアレンジがなかなか作れずにいた。それにより滑り込みでスタジオ予約してレコーディングをする事に。
「Mika Type は」の頃からお世話になっている亀吉音楽堂に突然連絡をし、突然RECする流れになった。ここのピアノと環境がとても居心地が良く何かとお世話になっているのだが、今回は駆け込み寺のような感じになっちゃったな、と思っていたが、そう言えば私からの連絡は「いつも突然です」と言われた事があるので、どうやらいつも駆け込んでいるらしい。

今回のピアノ弾き語り、音数を極力減らすアレンジに挑戦した。そうしてみようと思ったのは理由がある。
ピアノ弾き語りを長年続けている中で、ボーカリストから「楽器が弾けないから弾き語りが出来ない」と相談される事がある。かく言う私もピアノには全く自信がなく、ピアノ弾き語りを始めた頃は手が震えるわ頭真っ白になるわ間違えて止まるわ、それはそれはもう大変だった。音大出身でピアノだけでも成り立つじゃんと思わせてくるアーティストにコンプレックスを感じ、私のピアノ弾き語りはなんて陳腐なんだろうと何度も思った。
ただ、ライブ中に訳分からんくなってピアノが止まってしまっても歌だけは止めなかった。急遽アカペラで歌い続け、戻れるところからピアノを弾く、と言う状況が何回あっただろうか。その時思ったのは、私は歌を聴いてもらいたい、と言う事だった。ピアノが弾けるに越した事はない。でも、歌を聴いてもらいたいなら歌を追い越さないピアノが理想なのでは?と。

アラニス・モリセットには4音をひたすら繰り返すだけで最後まで歌い切る楽曲がある。そこにヒントを得た私は、左手でベース音だけを弾いて1曲歌い切ると言う超シュールなアレンジをした事がある。しかしそれでも、歌声とメロディがしっかりしていれば伝わると信じてライブで披露していた。
歌う事に軸を持つ。その軸さえぶれなければ、楽器が弾けないからと嘆くのではなく、まずは単音でもコードだけでも、シンプルな伴奏のみを練習して歌を磨けば良いのだ。

何年も弾き語りを続けて来て、ようやく自分らしいピアノアレンジが見えて来たものの、未だにピアノを弾く事とアレンジには一切の自信がない。だけど、歌という軸があるからギリギリ弾き語りでライブが出来ている。
こんな状態の私だからこそ、最低限これくらい弾けば弾き語りは成り立つよ、と言えるようなアレンジをして、もしまた誰かに相談されたらこの曲を聴いてもらえば良い、と思ったのだ。
そして、今回は自分の作曲ではない事も大きかった。人様の作曲だと楽曲イメージは崩せない。それでも如何に少ない音数で成り立つように弾けるか、という挑戦をした。

それにしてもね、音数が少ないってめちゃくちゃ緊張するんですよ。1音の役割が多いから。
あれ…?
逆に難しい事をしてしまったのでは?という気持ちになって来た。。笑

亀吉音楽堂の上田さんと。

余談ですが、スタジオ隣の喫茶店が復活していて休憩時間に立ち寄りました。他のお客様とも楽しい話が出来てほっとした時間♪

オーガニックアップルパイ、美味しかった。


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