ヴィクトリア・サンドウィッチ作ってみた
ここのところ話題(?)の「イングリッシュ・ベイクオフ」で挑戦者たちが挑んだヴィクトリア・サンドウィッチ。
フォローさせていただいているチョコチップクッキーさんが作られたのを拝見しわたしもさっそく作ってみました!
ベイクオフの審査員でお菓子研究家のメアリー・ベリーさんのレシピで。
本当は型を2つ使って薄めのケーキを焼き、間にジャムを挟むのですが、同じ大きさの型が1つしかないので、15cm型1つで焼き、横サイドにスライスしてジャムを挟むというやり方に。
チョコチップクッキーさんがやっておられた、もう少し大きな型で焼き、横ではなく縦に二つに切って重ねるというやり方とすごく迷ったけど(これすごく頭のいい方法だと思う! こうすれば焼いた側同士でジャムを挟むから、2枚焼くのと同じ味わいになる!)、初挑戦なので今回は勇気が出ず。
レシピはバター、砂糖、卵、小麦粉すべて同量(今回は卵2つの重量に合わせて105g)。BP小さじ1。
問題は作り方。4つの材料同量のケーキはパウンドケーキとかカトルカールとかマドレーヌとかがあるけど、作り方がそれぞれ違う。
パウンドケーキの場合、バター+砂糖を白くクリーム状になるまで混ぜ、分離しないように気をつけつつ卵を少しずつ入れ、最後にふるった粉を入れて「切るように」(練らないように)、しかししっかり混ぜる、というやり方が王道。
これ「シュガーバッター(sugar batter)法」というのだそうです。
しかし、今回のメアリーベリーさんのレシピは、何とすべて一緒に入れて混ぜる! それだけ。粉もふるわない。「オールインワン(all in one)法」というらしいけど、ちょっと信じられない。そんなことが許されるのか。。
卵が分離しないようにと緊張しながら、粉を2回もふるってきた労力は何だったのか……長年そうして一生懸命作ってきて、コツをつかんできたというのに。
ともあれ勇気を出してやってみる。上記材料全部ボールに入れ、ハンドミキサーですべてが滑らかに混ざり合うまで低速で混ぜる。それだけ。たぶん2分くらいかな?
こんなに滑らかな生地ができあがり、
180度で25分bake。竹串で刺してみると生焼けだったので、さらに7、8分。
ホールのケーキは小さくても時間がかかる。
はたして、ちゃんと焼けた。なんてことだ。
粗熱をとり、横半分にスライス。
おお、シュガーバッター法とはキメが違う。やはり粗くてざっくりしている。
先日IKEAで買ったリンゴンベリーのジャムを塗り、
上半分をのっけて粉砂糖でお化粧をして、完成!
切り分ける。
食べてみた感想は、もちろんおいしい。ジャムとも合う。
ただシュガーバッター法で作ったキメの細かい生地のほうが好みかもしれない。慣れの問題か? 日本人好みなのか? わからないけど、これは初めての食感でした。これはこれでおいしいのだけどね。イギリス風なのかな~なんて思いながら。
欧米のベーキング文化の人たちは、昔からこんなふうにして、簡単にケーキを焼き、ジャムを挟んだりクリームを添えたりして、3時のお茶に食べていたのだろうな~~とも思った。
ケーキやパン作りって、もちろん鉄則やコツはあるけど、意外と自由な部分もあって、いろんなふうに作れるから面白いなーと思う。「オールインワン法」、試してみてよかった!