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【前半無料】<物書きレッスン帖8>オリジナリティある文章を書く方法
3日で短編小説を描いて販売するイベントNovelJamの贈賞式が行われました。
私は審査員として「内藤みか賞」など選ばせていただきました。
参加者の皆様、お疲れ様でした。受賞者の皆様、おめでとうございます。
NovelJamに興味があるかたはXのアカウントをフォローすることをお勧めします。イベント告知などはXで行われているようです。https://twitter.com/NovelJam
6年も前ですが、私は自分が「NovelJamに参加するならこんな作戦で行く」ということを有料記事で書いたことがあります。
そこにもちょこっと書いていますが、今年の審査で、審査員で共通して考えていたNovelJamの今回の大賞受賞理由は以下のものだったと思います。
個性(オリジナリティー)+新規性
今回はかなり奇抜なアイデアの作品が受賞しました。
男子高校生が「家がどこかに向かって動き出してしまう」という現象を描いた作品なのです。ありえない設定なのにすごく説得力あるんです。
でももちろん、オリジナリティーというのは「奇抜なアイデア」ばかりのことを指すのではありません。
たとえば中森明菜さんは何を歌ったって中森明菜さんですよね。
演歌を歌うなどもされていますが、そこでもやっぱり中森明菜色があります。
それと同じように、あっ、あの人の文章だなという独特の何かを持っている人は、強いのだと思います。
今回の作品は、高校生の彼が、すごく「自分らしい」文章で伸び伸び、生き生き作品を描いていて、多大なる可能性を感じました。この若さで唯一無二感を出せるなんてスゴいことです。本当に楽しく作品を書いていることも伝わってきました。だから選ばれたのだというのもあると思います。
あと、私が個人的に重視していたのは、作品に「テーマ」「伝えたいこと」があるかどうかです。
たとえ作者が「私がこういうテーマを持っていました」というのがあっても、読者さんまでそれが届いていなかったのなら、それは伝えかたを工夫する必要があると思います。
そしてそのテーマに「魂の叫び」があるかどうか。
それは個人の体験だけじゃなくていいんです。社会に向けてでもいいですし、主人公があまりに追い詰められて叫ぶでもいいんです。今しかない!という状況で「愛の告白」するのだって魂の叫びの一種です。つまり魂の叫びがクライマックスシーンになることもあると思います。
テーマや魂の叫びが入っていないと、どんなに上手な文章でも、人の心の表面で止まってしまって、奥底までは届かないのです。
魂のない文章が皮膚の表面止まりの普通の化粧水だとすると、
魂のある文章は、皮膚の深層まで届く美容液です。
これはNovelJamに限ったことではなく、いくつかの小説賞の審査をしてきて感じることですが、テーマや魂がないと「上手だけど、どこかで読んだような、今風でそれっぽく仕上げた何か」という印象になってしまうのです。そこにはオリジナリティもあまりないことが多いです。
無難だけど魂が入っていないものは、賞につながる最後の決め手に欠けてしまいがちです。魂込めて書いている人の「うぉおおお!」という熱量に負けてしまうのです。実力がある人にとって、これはとてももったいないことです。
最近AIが書いている文章をなんのアレンジもせずnoteの記事にしてしまっている人がいます。でもAIが書いているので当然心がこもっていないから「これAIだな」と私にはすぐわかっちゃいます。そしてその文章は心の深層には届かないのです。
ではどうやって個性ある文章を出せるようになるのでしょう?
すごく大事なことは自我を捨てることです。
私の才能を認めてー!とか、
私はどーしても作家になりたいんじゃー!とか、
そういう、私利私欲的な自我を捨てることです。
そういう自我は、読者や物語には全く関係のないことだからです。
自己愛<読者愛 だし
自我<作品 なのです。
自我を捨ててオリジナリティーを出すってどうやればいいの?と思うかもしれませんが、簡単なことです。読者が喜ぶお約束のパターンがオリジナリティーなのです。オリジナリティーとは、あくまでも読者あってのものなのです。
例えば殺陣のシーンが上手な歴史作家さんが、クライマックスシーンで殺陣を出したら、読者は待ってましたー!となりますよね。そういうの唯一無二的な尊い感じがオリジナリティーです。そしてそうしたシーンに自我は、全然関係ないんです。
小説よりも「私」を第一に考えるのではなく、自我を捨てて作品や読者のほうを優先して考えられるようになれれば、よりプロに近づいたことになりますし、今後飛躍できるのではないかと私は思っています。
プロになるためには、この自<他のマインドチェンジがとても大切なのだと思います。
私の考えが正解なわけではありません。
あくまでひとりの審査員の個人的な考えです。
また、これはエンタメ系の小説のお話です。
純文学は自我が大事なような気がします。
「そう言われても、個性ある文章ってどうやって書いたらいいのかわからない」
「オリジナリティーある文章が書けるようになるにはどうしたらいいの?」
というかたのために、ここからは、「文章で個性を出す方法」という有料記事となります。
有料記事では3つの方法をお伝えします。
興味あるかたに、読んでいただけたらと思います。
また10連続記事となっている「物書きレッスン帖」をご購入のかたは、全該当記事を割安で読むことができます。
ここからは有料記事です。
お約束パターンを作る方法などを書いています。
私の実例や実体験を入れています。
これを大勢の人が実践してしまうと私のライバルが増えてしまうので、有料とさせていただきました。
ご興味あるかたはぜひどうぞ。
(気になる出来事を108投稿するチャレンジ中・DAY83)
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