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Z世代の特徴とは?~働き方における志向とマネジメント~

皆様、こんにちは!コザワです。いよいよ、半袖の時代が到来ですね!昨日、かき氷活動をしてきまして、熱い夏に最高だなー!と感じておりました!夏生まれのコザワとしては、早く尋常じゃない暑さが来てほしい!という気持ちでいっぱいです\(^o^)/

さて。本日のテーマは、【Z世代】についてです。弊社ニットでも、今年、初めての新卒採用をしまして、新卒第一号の2名が入社してくれました!

新卒が入ることで、組織が活性化し、みんなに元気を与えてくれていたり、先輩たちもピリッとした空気になったり…ととても良い効果を生み出してくれています。
今日は、そんなZ世代の人たちの特徴や働き方における志向、ミレニアム世代との違い、マネジメントをどのようにしていくのか?などを深掘っていきたいと思います!では、行ってみましょうー(^^♪

Z世代とは?

1990年代半ば以降に生まれた世代を、「Z世代」と呼びます。ニットの新人もそうですが、Z世代の社会進出が始まる中、「他の世代とはどのような違いがあるのか」「仕事に対してどのような価値観を持っているのか」を知りたい人事や現場管理職者の方も多いのではないでしょうか?私もその一人でした。したがって、本日はその内容をお伝えします。

Z世代の語源

そもそも、「Z(ゼット)世代」とは、特定の世代を表す言葉です。元々はアメリカの世代分類「GenerationZ(ジェネレーション・ゼット)」という言葉から派生し、「Gen Z(ジェネジー)」「Z世代」とも呼ばれるようになりました。

Z世代の年齢

Z世代の年齢に明確な定義はないようですが、一般的に1990年代半ば(もしくは2000年代序盤)以降に生まれた世代を指します。2022年現在で、概ね10代前半〜25歳くらいまでの若者がZ世代です。

Z世代に注目が集まる理由とは

このデータは驚いたのですが、Z世代は2020年時点で世界人口の約3分の1を占めており、その数はミレニアル世代を上回ると言われています。少子高齢化が進んだ日本におけるZ世代の人口は総人口の13.9%にとどまっており、影響力が弱く注目度も低いと思う方もいるかもしれません。しかし世界で見ると、まさに、今後は「消費者」として経済を動かす主役になると考えられており、注目を集めている存在です。
日本においても、人口の割合としては少ないにしても、今後の労働力ということにおいてはリーダーを担っていく存在になっていくことを考えると、無視できないですし、「今どきの若者は・・・」などといって向き合わないようなことをできないと思っています。

日本でZ世代に注目が集まり始める背景

消費者:若さを考慮して、LTV(顧客生涯価値)が高い
媒介者:慣れ親しんでいるSNSによる情報の拡散効果
労働者:若者の採用・定着に苦戦する企業が多い

日本では特にLTVの観点から、重要な消費対象者として注目を集めています。また、インフルエンサーのSNS投稿を見て商品を購入したり、自分の買ったものをSNSでシェアしたりすることも多く、「媒介者」の役割も果たしていると言えます。

例えば、週末、友人と食事に行くとします。あなたはどのように調べますか?私は、食べログをチェックして、「新宿×焼き鳥」と入力し、検索をかけて、駅からの程よい距離感と値段、評価を見て、電話を掛けます。ところが、Z世代は、Instagramを開き、写真の羅列から、「あ!ここの焼き鳥、すごい美味しそう~!」と思って、フォローし、他の人の写真も眺めて、お店を決めていくでしょう。Instagramだと、写真やコメント、掲載の数や頻度などを考慮して、瞬時に良し悪しを判断できるらしいです。また最新の情報から、混雑状況もある程度予測もできるようなのです。イマイチ、私はその感覚が分かりませんが、これからはSNSで物事を検索する時代になることを考慮し、私たちもマーケティングを行わないといけないですね( ;∀;)

X、Y、Z世代との違い

出典:d's JOURNALZ世代の特徴は?ミレニアル世代と何が違う?働き方や仕事観についてわかりやすく解説

X世代

  • 1965〜80年代生まれ

  • 良い大学、良い就職、定年まで勤めあげるということが美徳

  • 「24時間働けますか?」というほど、働きマンがあふれる

  • 氷河期も経験しているため、苦労して就職したこともあり、会社への忠誠心もある

  • 大人になってからデジタル機器に触れてきた

Y世代

  • 1981〜96年代生まれ

  • ミレニアル世代、ゆとり世代→さとり世代とも呼ばれる

  • 物心がつく頃にはデジタル機器が普及し始めていた

  • パソコンや携帯電話といった機器を使いこなせて、それまでの世代よりもITリテラシーが高め

  • 消費行動や考え方が大きく変わり、物欲から離れたとも言われている

Z世代

  • 1997年代生まれ~

  • 生まれた時にはIT技術や製品が当たり前のものとしてあった

  • 幼い時からスマホやSNSを触れて育った

  • デジタルを使いこなす一方、ネットやSNSへの警戒心も持っている


Z世代の具体的な特徴

『自分らしさ』を大切にしたい

個性や多様性を当たり前のこととして受け入れているZ世代。「周囲と同じ」ではなく「自分らしさ」を大切にする傾向が強いと言われています。学校教育やインターネットの情報を通して「多様性(ダイバーシティー)」「ジェンダーレス」「LGBTQ」などの知識・考え方・感覚が身に付いているため、他者に対しても、年齢や性別などの属性にとらわれず、「一個人」として接する人が多い傾向にあります。

また、Z世代が年上の先輩に対して、「それはおかしいと思います」と平気に言って驚くシーンはありませんか?それは、多様な情報をもとにフラットな目線で判断する力にも長けており、おかしいと思ったことはおかしいと伝えるなど、自分の価値観に基づいた発言や選択をすることも多いのだと思います。またグローバル化も進み、海外の人と触れる機会も多くなっているため、そういった自己主張をちゃんと言える若者が増えている、とも言えるかもしれませんね。
(参考:『ダイバーシティーとは何をすること?意味と推進方法-企業の取り組み事例を交えて解説-』『LGBTフレンドリーな企業が行っている取り組みとは。LGBTQやAlly(アライ)の意味も解説』)

承認欲求が強い。『どう見られるか』を気にする

自分らしさを大切にする一方で、他者からの評価に敏感で承認欲求が強い傾向にあることも、Z世代の特徴だと言えます。生まれたときからIT技術やSNSが当たり前のコミュニケーションツールになっているため、簡単にLINEで連絡を取り合い、コミュニケーションが早く、総量が圧倒的に多い。「面白いと思ったことを共有したい」「自分の考えや行動を受け入れられたい」と考えることが多い傾向にあります。そのため、仕事においては「評価を気にしすぎる」「失敗を恐れてチャレンジしない」「指摘を受けた際に落ち込みやすい」といったシーンも多いかもしれません。

効率性・生産性を重視

Z世代には効率性・生産性を重視する傾向もあります。Z世代が育った2000年代には、スマートフォンや自動化、AIなどデジタル技術の目覚ましい発展がありました。さまざまな電子機器やツールが当たり前にアップデートされ、使いこなすことで、効率よく生きることが普通であるとも言えます。そのため、仕事においては、「紙媒体での処理をデジタル化すれば効率が上がる」「このツールを使用すれば作業時間を短縮できる」といった発想をしたり、仕組化・システム化を考えたりすることも往々にしてあると思います。私は1985年生まれのY世代なので、この感覚にはいつも驚かれています。

オープンでフラットなコミュニケーション

Z世代にとって、SNSは日常生活に深く浸透しているものです。そのため、SNSを通じて、国内外・年齢・性別・職種を問わず、様々な人とのつながりを持つ傾向があります。弊社のZ世代のメンバーは、シェアハウスに住み、好きな韓国コミュニティを持ち、いつも新しい人と出会っている印象を受けます。このように、同じ考えを持つ人と集まって、自分の考えを積極的に発信したりする人も多いのではないかと感じます。これは、職場においても、オープンでフラットなコミュニケーション環境を求める傾向が強いのではないかと思っており、先輩や上司に対しても、フラットなコミュニケーションで思ったことをバンバンぶつけてくるので、もしかしたら、X世代・Y世代の大人たちは、「けしからん!!!まずは言ったことをやれ!!!」などと思いがちですが、そう言わずに、その声に寄り添ってみると、意外にそこに本質的な解が宿っていることもあるのではないか、と感じています。

Z世代が物申す!ニット新卒1年目の会社への提言

ニットでは、新卒1期生の22卒新人が、4月1日に、自ら、「自分たちの」入社式を企画実施するということを実施しました。まさに、今回のテーマである「Z世代」の新入社員からニットの先輩社員たちへ「ダメ出し」の提案を行う、という全く新しいタイプの入社式です。

◆当日の流れ
・代表取締役社長の秋沢より挨拶
・配属先の発表
・新入社員2名から決意表明
・ニット社員の新卒エピソードトーク
 ・新入社員時代はどんな風に過ごしたか
・新入社員からニットの先輩社員たちへの提案★
 ・今のニットに足らないものは何か
 ・「もっと、こういうチャレンジをした方がよい!」ということを提言
・サプライズ
 ・それぞれの親御さんからのビデオメッセージ
・記念写真撮影

中でも、一番盛り上がったのは、「新入社員から先輩社員への提案」でした。2人共ニットに貢献したいという想いから、SNSの取り組みを強化していきたいという提案を行いました。企業として更に認知度を高めるため、主にInstagram(インスラグラム)、TikTok(ティックトック)を使用するべきであること、具体的な運用方法について先輩社員に伝えます。

Z世代である新人2人からの「視覚情報がポイント」というプレゼンテーションに先輩たちはジェネレーションギャップを感じつつ、企業として世の中の流れを受け止め反映しようと決意するきっかけになりました。

▼詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください。

Z世代の働き方の志向性

職業選択で重視する点は以前と大きく変わらない

下のグラフは、正確なZ世代のデータではありませんが、比較するものとして持ち込んでいます。
「仕事を選択する際に重要と考える観点」4項目における、2011年と2017年の回答の割合を比較したものです。それぞれの項目ごとのパーセンテージにそれほど変化はなく、両年ともに「安定して長く続けられること」「収入が多いこと」に「とても重要」「まあ重要」と回答した人が多いという結果になっています。

(参考:内閣府『平成30年度版 子供・若者白書(概要版) 特集 就労等に関する若者の意識』

仕事よりも家庭・プライベートを優先する人が増加

仕事と家庭・プライベート(私生活)のどちらを優先するかについては、2017年では「仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先する」と回答した人が63.7%でした。2011年の52.9%よりも10.8ポイント上回る結果となっています。これは、2011年度との比較なので、X世代であれば、もっとこの差は顕著になっているかもしれませんね。

(参考:内閣府『平成30年度版 子供・若者白書(概要版) 特集 就労等に関する若者の意識』


Z世代のマネジメントとは?

「つながり」を感じられる温かさを持つ

Z世代の人たちが、「仕事よりプライベート」「個人主義・自分は自分」などというように、仕事や会社に対してのロイヤリティがないかと言ったら、そうではないと思っています。それよりもむしろ、SNSなどのオンラインで手軽につながることができたり、コミュニティなどを通じてリアルにも接点を多くとったりする傾向にもあるため、より一層、「誰かとつながっていたい」と感じているのではないか、と思うのです。

コロナの影響により、オンライン研修やテレワーク勤務を基本とする企業も多くなりました。「入社してから1年経って、出社は2回…」といった声も聞いたことがあります。その新人に対して、ちゃんと「つながり」を感じさせてあげられているでしょうか?業務が効率化されるメリットがある一方で、入社した実感を得にくい、あるいはコミュニケーションが取りにくいと感じている新入社員もいるかもしれません。

つながりを重視し、他者にどう見られるかを気にするZ世代には、歓迎の気持ちや「見てるよ~~~~」という表現することが効果的です。中には、メッセージカードや企業のオリジナルグッズなどが入った「ウェルカムボックス」を、入社前にサプライズで届ける企業もあります。
ニットでも、社長が新人それぞれのご家族とあいさつをし、さらに、入社式のサプライズで温かいビデオメッセージをいただきました。2人の入社に対しての喜びと、期待で溢れていて感動する場面となりました。

ウェルカム感を演出し、安心感や連帯感を抱いてもらうことが大切です。これは何も難しいことではなく、日々のコミュニケーションの中において、ライトでいいので、声を掛けてあげてください。日報に対してリアクションをしたり、「この前の仕事、すごい良かったね!」と一言声を掛けたりするだけで、つながりは感じられるものです。教育担当ではなかったとしても、是非、新人に興味を持ってもらい、1日の中で、1回でいいので、声を掛けてあげることで、組織全体で、新人が働きやすいと思って、会社へのロイヤリティが高まっていくのだと思っています。

▼ニットの新人が発するSNS
本人たちが、自分たちの言葉で発信してくれています。

上から目線はNG!寄り添うコミュニケーション

Z世代は、インターネットを駆使したり、コミュニティを通じて情報を収集したりと、情報の大海原の中で上手く波乗りをしている人も多くいます。(私自身、その事実にとても驚かされています)
したがって、「昔はこうだった」とか「こうやるものだ」などといったように、一方的に上から目線で指示を出すのではなく、コミュニケーションを取りながら個々の能力を見極め、伸ばしていくことが非常に効果的です。またZ世代は日常的に多様な情報を収集し、自分の考えをオープンにすることに慣れているため、同じ目線に立って意見を求めることで、思いもよらない観点やアイデアを得られて、会社の利益につながるかもしれません。

「今どきの若者=Z世代」は、本当にすごい。

私たち大人が生きてきた環境とは全く違う異質なものであるからこそ、そういったZ世代の特徴を理解し、受け止め、仲間として受け入れ、コミュニケーションを積極的に図り、共に組織を創っていくことで、とてつもないイノベーションが生まれるのではないでしょうか。


まとめ

冒頭に申し上げた通り、Z世代は、「自分らしさを大切にする」「承認欲求が強い」「プライベートを大事にする」といった傾向があるように思います。そのため、

  • ワークライフバランスを意識した制度整備

  • 効率化・生産性向上に向けた仕組み作り

  • SNSを活用した採用活動

  • オンラインでもつながりを感じられる施策

  • オープンなコミュニケーション

  • 新人たちを受け入れ、認める風土醸成 等

こういった環境整備を行っている企業が、いち早く、Z世代の支持を受け、強い組織を創っていけると思っています。みんなで新しい組織の在り方を、創っていきましょうー!

本日は以上です!最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(__)m

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