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エジプトでCELTAを受けてきた②

2024年8月4日から約4週間、エジプトはカイロにある語学学校International House CairoでCELTAを受けてきました。

この記事では、事前課題についてと、購入して良かった参考書、渡航準備について、そして現地で気をつけたことなどを紹介します。

前回の記事はこちら↓


事前課題について

さて、無事に受講許可が下りると、事前課題が送られてきます。CELTA Pre-Course Taskと呼ばれるもので、全部で33ページくらいあります。

送られてきたときのメールには、「30ページくらいあるから、多いと思うけど頑張って」みたいなことが書かれていましたが、MAで文献読みまくっていたせいか、「あ、なんだそんなもんか」と思ってしまった自分がいました。

ググってみたらヒットしたので載せておきます。下がPre-Course Taskです。体裁は違いますが、中身は同じでした。

https://www.theelthub.com/wp-content/uploads/2021/04/celta-precourse-task.pdf

提出不要でしたが、終わった時に連絡するとAnswer Keysがもらえました。(私はいつも通勤電車の中でやっていました)

実際に受講が始まってから聞いてみると、何人かはやらないまま参加していたみたいです。現に、Reading指導のInput Sessionの時にways of readingについてtutorに聞かれて、事前課題にあった該当する4つを答えたとき、何人かから「なんでわかるの?」と言われました。

いや、課題の中にあったからね・・・。

別にやっていなくても評価に影響はありませんが、文法用語の勉強にもなりますし、コースの理解度は圧倒的に高まると思います。

開始前に準備した参考書

これも情報収集をしていくなかで見つけました。でも全部購入しようと思うと高いので、準備したのは2つだけです。

まずは、English Grammar in Use。著者は「マーフィーのケンブリッジ英文法」で知られるRaymond Murphy氏です。

参考書というよりは問題集に近いですが、概念的な説明イラストがあったり、例文も参考になるものが多く、CELTA期間中のライティング課題の時にとても役に立ちました。

帰国後も愛用しています。

次に、Grammar for English Language Teachersです。

ゴリゴリの文法書ですが、痒いところに手が届くありがたさ。文法の解説に加え、学習者がよく躓くポイントなんかが項目ごとにわかりやすく解説されていて、シンプルで簡潔に書かれているので読みやすいです。

これも、帰国後も愛用しています。

上記2冊は、事前課題をやる時にも大活躍してくれました。

特に、文法用語(現在形は present simple、動詞の原形は bare form、原形不定詞ならbare infinitiveなど・・・)を覚えるのにめっちゃ役に立ちました。(文法用語の英語はコース開始までに知っておかないと、かなり困ると思います。)

渡航準備と旅の様子

事前課題と同時進行で、渡航準備と滞在先探しについてです。

(1)航空券予約

まずはいつも通り、旅人の強い味方・Skyscannerで航空券検索。8月のエジプトはオフシーズンなので、航空券もさほど高くないです。

過去に中東・アフリカ方面に行った時はエミレーツ航空を利用したんですが、帰国が夕方になっちゃうんですよね。

できれば昼間に帰ってきたかったので、使ったことはなかったけど、比較的航空券も安く、レビューも悪くなかった四川航空を利用しました。

(2)いざ搭乗&トランジット

せっかくなので、ついでに搭乗記も書いておきます。

関空〜成都の機内

悪くはなかったけど、もう利用しないかな・・・(苦笑)

1番痛かったのが、オンラインチェックインができないこと。ウェブサイトやアプリはあるんですが、エラーで上手くできません。そのため、行きも帰りも空港のチェックインカウンターは大行列でした。

関西国際空港から、トランジット先の成都天府国際空港(四川省)までの飛行機は上記の写真の通り。綺麗ですが3−3の座席で狭め、座席にモニターなし。LCCですか?ってびっくりしました。

でも、機内食はまあまあ。ホットミールは本場の中華料理なだけあって、普通に美味しかったです。CAさんがサービスで、食べるラー油みたいなのをかけてくれました。

四川航空機内食(昼)

トランジットで立ち寄った成都天府国際空港は、2021年に開港したばかりの新空港です。

新しくて、広くて、すごく綺麗なんですが、なーーーーんにもなくて時間潰しができません

しかも新しいからか?行きも帰りもトランジットのカウンターにスタッフがいない!

歩いていた空港スタッフに声をかけたら来てくれたけど、英語が話せないのでGoogle翻訳頼み、慣れていないからか手際も悪くてめっちゃ時間かかる、おーーーーーい。

成都天府国際空港 搭乗エリア

無事に手続きを終えたら搭乗エリアに出るんですが、めーっちゃ広いのに、免税店は2~3ヵ所、コンビニ1ヵ所(セブンイレブン)、小さなフードコートが2~3ヵ所のみ。スタバとケンタッキーもありましたが、テイクアウトのみ。

行きはトランジット5時間ありましたが、搭乗口付近のベンチでゴロゴロするしかなかったです。外に出ようにも、中国っでビザがないと入国できないんですよね。しかもベンチが硬かった・・・。

カイロまでの10時間フライト、またあのLCCみたいな感じだったらどうしようかと思いましたが、今度は2-4-2の座席配置で広め、座席モニターありの機材だったので安心しました。

(3)滞在先探し

これが大変。なんせ4週間です。
エジプトって観光大国なので良いホテル多いけど、4週間も滞在するとなるとすごい額になるし、かといって安すぎる宿だと不安です。

Airbnbも考えましたが、初めて行く国で、しかも私は現地の言葉(アラビア語)も話せないので、安全面を第一に考えて、IH Cairo徒歩圏内の中級ホテルを探すことにしました。

探すときは、大体いつもBooking.comで探して、Trip.comやAgodaで価格とレビューを見ます。レビューはGoogle mapでも見ます。

ちょっと今回面倒だったのが、サイトによってレビューがまちまちなホテルが多かったこと。例えば、booking.comでは良い評価なのに、Trip.comやGoogleのレビューでは悪かったりとか。

ダウンタウンの方まで行くと、安くて良さそうな所がもっとあったので、地下鉄通学することも一時は考えました。でも、知らない土地で距離感が掴みきれないことと、朝の地下鉄=通勤ラッシュ=人が多い懸念(テロ警戒)から、やめました。

結局、複数レビュー、複数のサイトにある写真を見て、キャンセルフリー&事前支払いなしのところに予約をいれ、もしも行ってみてハズレだったら別のところを探せるよう準備をしておきました。(実際は変更の必要なく、値段相応で満足のできるホテルでした。)

あと、結果的に徒歩圏内に宿を構えたことは大正解でした。

ちょっと忘れ物してもすぐ取りに帰れるのはもちろん、朝早く来て勉強や授業準備ができたし、夜も暗くなるギリギリまで残って、チューターに質問したりしながら勉強ができたし。

ついでに、メンバーの助けを借りて、周辺にある安くて美味しい店もたくさん開拓できたし、お店の人もこちらの顔を覚えてくれたので助かりました笑

安くて美味しくて何度行ったかわからない、Koshary Al Kodwa
エジプトの国民食ファストフード、コシャリのお店。小さいサイズで十分、1食100円未満。小さい大衆食堂ですが、地球の歩き方にも載っています。

あとココ。お店の名前は最後まで何て読むかわからなかったし、お店の人はアラビア語しか通じないんですが、ターメイヤ(そら豆のコロッケ)をパンに包んだサンドイッチが1つ約30円の地元のお店。現地の人と一緒じゃなかったら、絶対に行けない類のお店です。カリッカリで美味しかったー。

(4)日焼け対策と現地の文化

8月のエジプトと聞くだけで、灼熱の砂漠をイメージする人は多いんじゃないでしょうか。

事前に調べると、日中の平均気温35度とのことだったので、ネッククーラーと保冷剤持参塩分チャージ1袋持参日焼け止め2本と、それなりの準備をしていきました。

でも実際に行ってみると、暑いのは暑いんですが、湿度がほとんどないので、日本の暑さみたいにまとわりつく感じではなかったです。朝と夜は冷房なしでも十分過ごせました。

日中も外を歩けなくはないですが、オーブンでジリジリ焼かれている感じ。笑

でも気を付けないといけないのが、エジプトはイスラム教の国だということ。

エジプト、特にカイロは緩い方(寛大ともいう)らしいですが、女性の場合、ヒジャブを被るまではいかなくとも、肌を露出する服装は避けた方が無難です。現地の女性はほとんどがヒジャブを被っていて、次に多いのがニカブ(目元から下を隠す布。基本的に全身真っ黒)を付けている人達。ごく稀に、ヒジャブも何もつけずに半袖短パンで歩いている現地の女性もいました。

イスラムの教えももちろん理由ではありますが、カイロは地下鉄やバスでの痴漢がめっちゃ多いらしい(あとで知りました)。

加減が難しかったんですが、私の場合、胸元が見えない、膝から上が見えない服装を心がけていました。(実際のところ、何か羽織っている方が日焼け防止にもなって快適でした。)

外国人ならいいやーん、と思うかもしれませんが、郷に入っては郷に従え、自分の身を守る意味もあるし、現地の人が見て不快に思う格好はしたくなかったので。

観光地以外の場所で東アジア系の女性が1人で歩いていることはあまりないので、それはそれは目立ちまくり、到着直後は周囲の視線が刺さって怖くて、街を歩くときもできるだけ早歩きで、誰とも目を合わさないようにしていました。

でも数日たてば、挨拶してくれたり、手を振ってくれたり、一緒にコーヒー飲まないかって誘ってくれたり、道に迷っていたら助けてくれたりと、毎日歩く道が楽しくなり、最終日には「明日帰るんだよー」とアラビア語のGoogle翻訳を道で会った人に見せている自分がいました。笑

自分の中にあったイスラム教に対しての固定観念が崩れた時間でもあり、少しその穏やかさに触れた時間にもなりましたが、その話はまた別の機会にします。

次回は、実際のCELTA受講中の様子について綴ろうと思います。


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