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『あの赤い星を追いかけて』


真実の言葉は姿を無くし

雲は千切れて空から消えた



あの 紅いルビーの目をした蠍座は

もう見えなくなってしまった

夏が来るまで姿を隠すんだと言い残して



すっかり迷子になってしまった君と僕は

しばらく夜空を見上げて泣いていたけれど

ひとしきりそうした後に 重い目蓋を擦ってみると


煌々と輝くオリオン座の あの燃える様に赤い星を見つけて 

胸の間を風がすぅっと通ったような

何とも言われぬ 爽やかな気持ちが満ちてきて

さっきとはまるで違う面持ちでまた

長い事 その星とまたその遠くのほうを 

二人してじっと見ていた
 


ああ あれはきっとベテルギウスというのよ、と誇らしげに君が言った

その横顔、鼻のてっぺんを

夜風がそっと撫でた拍子に

僕は君の手を握って

そうして僕たちはまた歩き出したんだ


あの星が見えたなら もう迷う事はないよ、と

夜風が笑う様に歌った。



『あの赤い星を追いかけて』 

“100 Days of Poetry” Day 20


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みあ
えっ、、、、神様ですか?