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国境の島(浅見光彦二次創作)

「浅見ちゃん、今回の記事もよかったよ〜」 「ありがとうございます」 光彦は少しだけ嫌な予感がした。藤田がこの様子だと次の取材は遠方になるかもしれない。 「で、次はさ…」 きた、少し身構える。 「福岡なのよ」 「福岡ですか」 少しほっとする。飛行機が苦手な光彦にとっては、どんなに遠方でも、道路さえ繋がっていれば愛車で行ける。それでもパンデミックでなかなか遠方に行くことも無くなったが。 「そ、でも福岡ってさあ。もう色々出尽くしちゃってるじゃない?うちとしてはさあ。