013.できない自分をおもしろいと思う気持ち 〜池江璃花子選手と松岡修造さんの対談を見て〜
「できない自分が面白いんですよね。ここからどこまでいけるんだろうって」。私にとって、この言葉がとても印象的だった。
2月19日に放送された、報道ステーションで、久しぶりにテレビで池江璃花子選手を見た。
思えば1年前、池江選手が白血病を発症したというニュースは世界中を驚かせた。当時は東京五輪の1年前ということもあり、池江選手は東京五輪に出場することができるのか、というニュースが多く報道されたと思う。私は「間に合うはずがない」と、思いたくないけれど思ってしまった。池江選手の気持ちも知らない上で、オリンピックに出られるのか、メダルが獲れるのかなんて、赤の他人が考えるべき問題ではないと思った。
でも、松岡修造さんとの対談で、池江選手ははっきりと語った。「パリ五輪を目指します」。私は今は、絶対この夢は叶うって思う。というか、叶って欲しいって思う。そう私に思わせるほど、池江選手には人を惹きつける力がある。
スポーツ選手って、人を惹きつける力がある。なぜかというと、頑張ってる人を見ると応援したくなるのが人間の本能だから。スポーツを見ていると、時に自分も一緒になって感動するぐらい熱狂する。スポーツって、その人の頑張りを見てるから、その人の人生を見てるような気持ちになれる。だからその人に惹きつけられる。
こんな擬似体験はVRがどんなに進化しようと見ることができないんだ。
「できない自分が面白いんですよね。ここからどこまでいけるんだろうって」。この気持ちさえあれば、人生ってどこまでも幸せにできる。捉え方の引き出しは、多ければ多いほど幸せに生きることができる。
最初からできる人なんていない。今年は社会人一年前だったけど、何にもできなかった。でも、できないことを面白いと思う気持ちや、できないからこそ、伸び代があると感じられる心があれば、どこまでもできるようになれるんだなって。私は池江選手からまた多くの感動をもらってしまった。そしてまた、池江選手が多くの感動を与えてくれることを、私は期待している。