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月星座は永遠に未熟。だからこそ、輝いて見える。

「霊視を仕事にしています」と自己紹介すると「子どもの頃から見えていたんですか!?」と聞かれることが多い。そんなときは何て答えるか戸惑う。霊視ができること。つまり、霊能力やサイキック能力と呼ばれるものを持っていること。それってごく普通のことなんだ。特別な人だけに与えられているものじゃない。

霊能力は五感のエラー?

特に「空気を読む」ことのできる日本人は、自覚がなくてもその感覚を自然に使っている。第六感とは、五感が入り混ざった感覚と言ってもいいかもしれない。光を反射させる物はそこには無いけれど、何かを感じ取って頭の中で映像が結ばれる。空気を震わす音なんて無いはずなのに、何らかの情報をキャッチして音に変換してる。空気は吸うものであるはずなのに、読むことだってできる。

それは単なる勘違いのときももちろんある。でも、勘違いでは終わらないこともある。限りなく勘違いに近い、五感のエラーみたいな感覚の精度を高めていく。自分の感覚を疑いながらも、何度も検証を重ねて確信を得ていく。

「子どもの頃から見えていたんですか!?」に対する答えは「はい。そして、あなたもそうだったはずです」がいちばんしっくりくる。ある程度成長して左脳中心の生活になると、子どもの頃は当たり前だったその感覚を忘れてしまうんだ。そうして、本当は当たり前であるはずのスピリチュアルな能力に憧れることもある。

月星座が意味するのは「未熟」

スピリチュアルの領域は、西洋占星術では魚座が担っているそうだ。生まれたとき、魚座の領域に星が入っていた人は、おそらく何らかのかたちで生涯を通して目に見えない世界と強い関わりを持つことになる。

私の生まれた日には、月が魚座の領域に入っていた。地球から最も近い天体である月は、生まれてから7歳になるくらいまでに渡って強く影響するという。だから月が表すものは、自分にとって最も親しみを覚えている才能だと考えるのが一般的な解釈だ。月が魚座の私にとってスピリチュアルな能力は、あって当前だと感じるもの。そのくせ、強い劣等感もある。自分の霊能力をまったく疑わない人もいるけど、私はそうじゃない。どこか信じ切れていないんだ。

西洋占星術の大御所、マドモアゼル・愛先生の解釈を知って納得した。「月星座は欠損」という表現が有名だけど、「月星座は未熟」のほうが私にはしっくりくる。自分にとって最も身近で、誰よりも得意だと思い込んでいる月星座の才能。でもそれは、7歳レベルまでしか成長しない。だから、月星座の才能にこだわるとうまくいかない。自分は他の人よりもそれが得意なんだ!と思い込んでいる分だけ、実力との差が痛々しい。月星座は自分にとっては親しみ深いものだけど、そこだけに留まっていちゃいけない。目指していくべきは、太陽星座のほうだ。

未熟な月星座を活かしていく

この解釈を知ったとき、ちょうど私はサイキックの仕事を続けていくことに行き詰まっていた。中途半端なプライドと、理想にまでは及ばない自分の才能。ニセモノの霊能者と呼ばれてもいい、私だからこそできるセッションがあるはずだ。そうやって発破を掛けてみてもいまいち自信が持てなかった。そこにきて、月星座は欠損という解釈を知る。打ちのめされた。

月星座が魚座の私は、スピリチュアル的な仕事よりも、データに基づいた現実的なアドバイスをしたほうが信頼されるらしい。そうね、それは薄々わかっていたよ。じゃあ、スピリチュアルな仕事は畳むのか?しばらく悩んではみたけれど、それも違う気がしていた。

月星座は、永遠の憧れだ。自分には7歳レベルしかできない。だから生涯を通してずっと、光り輝いて見える。自分には思う程うまくできないからこそ、どこかにそんな才能が存在していることを祈り続ける。だから、月星座を追い求めている人の発信は多くの人の胸を打つ。私は、月星座うお座の自分の性質をそんなふうに活かしてみたい。

「サイキックリーダー」という肩書きを手放した2023年の秋。霊能力だなんて誰にでもある当たり前の感覚だ。そんなふうに言いながらも、ずっと霊能者に憧れていたよ。自分は特別な人間であると思いたかった。でも違った。私は凡人だ。凡人だけれど、霊視はできる。その姿を見せていくことに意味があると思っている。


『霊視とは?』目次

みあんご!(野原ミア)です
ガイド(守護霊)が無理に強制終了をできなくなってきている
働かざる者、おおいに食えよ。
絶対にやりたくない!と思っているものほど人生を変える。
自分から水晶と同じ波動が出ている?
いかがわしくてウサンクサイ、水晶に関わる仕事ってこれか……!
The Rock Girl®(ロックガール)との出逢い
月星座は永遠に未熟。だからこそ、輝いて見える。

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みあんご!鎌倉と宮古島の占い師
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