女だけど「おれ」という一人称を使い続けてきた理由。
2010年にTwitterを始めたタイミングで、私は自分の文章の中で「おれ」という一人称を使うようになった。
その頃は「恋愛」だの「性」だのについて、熱い溜め息みたいなツイートばかりを吐き出していたから、「おれ」という一人称がいっそう生々しかったんじゃないかと思う。
「男になりたいの?」
とよく聞かれた。それから、
「女を捨てたいの?」
とか。
そんなんじゃないやい。
私は、「私」という一人称の中にある「丁寧さ」を捨てたかったんだ。もっとぶっきらぼうに、乱暴に。自分の本音をストレートに吐き出すには、「私」じゃあまりにも弱々しかった。
今は、どうだろう。今は……「私」という一人称を使ったままでも、ぶっきらぼうになれるし本音も言える。ありがとう、私の中でもがいていた「おれ」よ。私は「私」のまま、図々しくも気高い私であろう。
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