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理想の相手って、どんな人?
女子会の内容の8割は、愚痴か恋愛話だ。その中でも、「この人と付き合い続けるべきなのだろうか。」というテーマに出くわしたことのない女子はいないと思う。数少ない友人の8割以上が結婚していく中で、絶滅危惧種的存在である独身友人との昨日の焼肉会で、久々にこのテーマが話題になった。
私の中での結論は、「理想の相手はこの世にいる。でも、見つけられはしない。」である。
20代前半の恋愛は、モテる方法
20代前半のころの恋愛は、承認欲求の塊である。とりあえず、ちやほやされたかった。毎週末、クラブに行き、500円程度のアルコールをおごってもらい、幸せになる。イケメン金持ちが美人の友人をちやほやして、不幸になる。みたいな、ことを繰り返す。
そこで、研究し始めるテーマは、「モテル方法」である。
合コンのサラダは、取り分けるべきか、否か。メールの返信は、5分おきか明日か。などなど、考えることは山のようにある。お酒強いくせに、酔っているフリをしたくて、チークを塗りたくり、アイコンタクトを仕掛けたり。蝶々さんの本が私にとってのバイブルとなった。
このころ、経済的事情から、キャバクラで働き始めたこともあり、モテのテクニックには磨きがかかっていった。誕生日には、高級時計を買ってもらい、それが自分の価値を高めているように感じていた。
20代後半の恋愛は、理想の恋人探し
しかし、20代後半になると、直面するのが、結婚の壁である。ここで、気づくのは、複数の人から好意を抱かれなくても、一人の理想の相手を見つけることができればよいということだ。ここでの研究テーマは、「理想の恋人をみつける方法」である。これぐらいの年齢だと会社員となり、出会いの母数が減ってくる。
だが、そんな私に救世主が現れる。「婚活アプリ」である。しかも、このアプリは、非常に優秀でフィルター機能がついている。
ちなみに私のフィルターは、
・大学卒or大学院卒(自分の学歴より高い人)
・年収500~1000万(自分よりやや高い。高すぎると専業主婦求められそう
だからいや。)
・ふつう体型(でぶはいや。細すぎる人は、私の見栄えが悪いからだめ。)
・県内(大幅な引っ越しはいや。)
・未婚
みたいな感じである。これぐらいのフィルターなら山のようにいるし、いいね!みたいなのも山のようにくる。
このフィルターをくぐり抜けた「理想の人」とデートをするのだが、なんともまぁなんともならない。たしかに、会ってみたらタイプでなかったり、チャラいやつだったりということもある。しかし、特に問題がない人なのに、なんともならないのだ。好きにならないのだ。フィルターだけでなく、趣味も合うし、性格も悪くない。完璧なほどに「理想の人」のはずなのに。
ここでぶちあたるのが、「私にとって、理想の恋人ってどういう人なの?」である。
30代の恋愛は、運命の関係を作る
「理想の恋人像」を構築するべく、就活ばりに自己分析とかもやってみた。恋愛の書籍も1か月で5冊以上読んだ。
そんな私がいま、導き出した結論は、「理想の恋人はいない。理想の関係を作る。」である。なぜなら、人は変わる。今、つらつらと書きあげてきたが、この10年で私の恋愛観は大きく変わった。だから、きっと40代の私は、また違う価値観をもっているはずだ。だから、その都度その都度、自分たちや周囲の環境の変容に合わせて、理想も変わってくる。その変化に合わせた関係を作るしかないのである。今日の理想のパートナーが、5年後の理想のパートナーとは限らない。
ちなみに、今の私のパートナーは、
・専門卒
・年収は、私の3分の2ぐらい。(年間100万以上私のが稼いでいる。)
・体重は、私の5分の4ぐらい。(10㎏彼のがやせている。)
・県外(片道車で6時間以上)
・バツイチどころかバツ2
と、理想の恋人探しをした時間が虚しくなるような話である。でも、私は、今のパートナーと関係を築けてとっても幸せである。もちろんいいことばかりではない。言い合いもする。運命の相手の関係を作るべく日々奮闘しているのである。
それでも、理想の恋人の条件を決めるというのであるならば、理想の恋人は、「受容力」と「変容力」かもしれない。周囲の結婚ラッシュの中、30代未婚の女子は、芯が強い女子が多い気がする。だから、そんな強さを受け止め、ともに変化を楽しめる人が理想の恋人なのかもしれない。