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シンプリストを目指してよかったこと

 私は、30年近く汚部屋で暮らしてきた。
 そもそも、私の実家には掃除という概念がない。
 掃除機って、いつ使ったっけ?という家庭である。
 小学生のころ、友達が家に遊びに来た際、
 「みやこの家、むっちゃ埃あるやん。」と爆笑されて、掃除機というものは、日常的に使うものだと初めて知った。
 私の部屋は、リアルに足の踏み場がなく、扉の前には、Amazonの箱が常にあった。箱を開ける前に買い物をすることもあり、同じ本を2冊購入したこともあった。常々、綺麗な部屋に住みたいと思いながら、掃除のやり方もわからなく放置状態であった。

 それが、新型コロナの自粛期間中に「こんまりさん」の「人生がときめく 片付けの魔法」に出会い、人生が大きく変わることになる。有名すぎるほどの名著であるが、私にとっても人生を変えた本の1冊である。
 とりあえず、この本の通りに実行さえすれば、本当に人生は変わる、と思っている。

 そこから、「ぼくたちに、もうモノは必要ない」や「フランス人は10着しか服を持たない」などの本を読みながら、ミニマリストとまではいかないが、物を精選し、本当に豊かな生活を心がけようとしている。

 そんなシンプリストを目指して変わったことを書いていこうと思う。

1.部屋が大好きになった

 それまでの私は、休日になると一人でふらっとカフェに行き、読書や仕事をすることが多々あった。なぜなら、家では集中して物事に取り組めないし、リラックスもできないからである。だから、より居心地のよい場所を求めて、大して飲みたくもない500円のコーヒ1杯で、長居ができるように粘りまくった。
 それが、好きなモノに囲まれた家は、どこのカフェよりもお気に入りの場所となり、1番居心地のよい場所になっている。寝るときも幸せだし、ごはんを食べているときも、ごはんに集中することができる。

2.お金が貯まった

 シンプリストを心がけて年間50万以上、上乗せして貯まるようになった。実際には、携帯代金の見直しとか、色々改善した点もあるので、部屋がきれいになっただけが理由ではないかもしれないが、無駄遣いだけでも月2~3万は削減できるようになった。
 むしろそれだけお金を使っていたことが恐ろしい。
 モノを捨てる際に手間や時間がかかることに気付くので、モノを買うときにすごく考えるようになる。以前は、簡単にぽちっとしていたネットショッピング。
 今は、買うときに、
 ・なぜ必要なのか
 (なくてもどうにかできないか)
 ・どこに置くのか
 ・どのように使うのか
 ・それを買った際には、何を捨てるのか
 ・最後はどのように処分するのか
 を考えてから購入するようにしている。
 そうすることで、買い物の質が高まった。

3.好きなモノがわかるようになった

 「こんまりメソッド」の捨てる基準が、「ときめくかときめかないか」である。ぶっちゃけ、最初はコレが非常に難しかった。だからこそ、洋服から手をつけるという「こんまりルール」はとても重要なのだ。
 自分が似合う服、使う服を見つめなおす中で、本当に自分が好きな服がわかるようになっていった。そのために、骨格診断やカラー診断の本も読んだ。
 服だけではなく、本当にお気に入りは何なのか。を考えるようになった。
 •友達が持っているから
 •CMのイメージがよかったから
 •口コミがよかったらから
などの理由ではない。
 自分が欲しいものは、自分しか知らないのだ。モノについてリサーチするまえに、自分についてリサーチをするべきなのである。

4.すぐに行動するようになった


 テスト習慣になると部屋の掃除をしだすことは、あるあるだ。部屋が汚いと何を取り掛かるにしても、腰が重くなる。
 ・部屋で仕事をするためには、机の整頓をしなくてはいけない。
 ・デートに行くときの服も、埋もれた山から探さなくてはいけない。
 ・コンビニにいくときにも、財布と携帯を探さなくてはいけない。
 それが、部屋が整っていると、いつでもやりたいことがすぐにやれるようになる。
 今、ブログを書くことだって、机の上にPCをのせればいいだけだ。
 以前の私なら、ブログを書くまでに掃除をしなくてはいけなかった。掃除を10分しだすとめんどくさくなり、ブログを書く気力もなくなっていたであろう。
 部屋が整っているということは、即行動できる準備ができていることと同じなのである。

5.機嫌よく過ごす日が増えた


 以前の私は、朝から不機嫌女王であった。
 朝起きた瞬間に目に入る景色は、洋服やら本やらが散らばった床。布団もいつ洗ったかよくわからなく、熟睡度も低い。身支度をしていても、靴下が片方なくて、ぶちぎれ。化粧をすると、自分の顔を映した鏡には、化粧カスがついている。財布はカバンの中なのか、机の上のなのか、謎。発掘作業開始。
 こんな状態で不機嫌にならないわけにはいかない。

 お気に入りのリネンの真っ白のシーツから起き上がる朝は、最高の目覚めである。実際、睡眠不足の日もあるし、毎日が熟睡とまではいかないが。好きな服を着て、好きなカバンを持って出かけられることは楽しい。
 以前より機嫌よく過ごせていることには間違いない。

6.まとめ

 とはいいつつも、まだまだ洋服は厳選したいし、ゆくゆくは本棚も処分したい。無駄にAmazonやZOZOTOWN徘徊をしてしまうこともある。(でも、ポチリはしない。)流しの中には、洗ってない皿がある。ブログ書いたら、速攻洗います。
 シンプリストだ!と胸張って言えるほどではないが、心地のよい生活を模索していきたい。
 
 
 
 

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