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役割を演じる人生②

書店に陳列してある自己啓発本の中や、どこぞの自称メンタルトレーナーは言う。

「自信が無い人はもっと堂々と振る舞うこと。自信が無くてもまずは演じる所から始めてみよう。もっと堂々と生きていいんだよ。だって人生も主役は君自身なんだからー・・」というような凄くアゲアゲなことを言っている人もいるけど、演じることのリスクについて書かれてる本なんて一切無い。そんな責任ないこと言わないでくれ、と思う。

演じる、演じないとかそんな気負って生きていかなくてもいいんじゃない?

仕事ができる自分、メンタルが強い自分、周りに合わせられる自分になるために無理しなくて演じなくてもいいんじゃないってこと。

そもそも役割ってなに?役割を演じることにそんなに意味があるのかな。本当は役割なんてないのでは。

わたしは女性でもいたいし、でも男性でもいたい。そして大人としていたいし、でも子供でもいたい。転じて、女性でもいたくないし男性でもいたくない。大人としてもいたくないし子供としてもいたくない。唯一無二の何者かになりたい。でも、みんなが私の存在を忘れてくれるように、何者かになりなくもない、とも思う。境界なんてものは曖昧で、そもそも境界なんてものすら無いのかもしれない。

むしろ舞台の袖で色んな役を滑稽に演じる彼らを傍観する側でいたい。なんならその舞台から降りて観客席で退屈そうに座っている、暇を持て余している客でもいい。


舞台の上は私にはちょっと眩し過ぎるみたいだ。


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