Midjourneyを使ってみたファッションデザイナー的な感想 / AIがクリエイティブな仕事を奪う…らしい?
・AIがクリエイティブな仕事を奪うらしい
・ファッションデザイナーのmillnaと申します。と名乗って分かってもらえるほど、まともな地位や名誉は無いが、着たい服がこの世に無いのでという動機で不思議な服を作り始め、完売、その売上でまた作って、また完売、の繰り返しで、かれこれ8年、なんとか暮らしてきた。
最近、MidjourneyというAIアートをよく見る。文章で描いてほしい内容を指示すれば、AIがたった1分で描き上げてくれるのだという。
早速、AIに好みの服を描いてもらうことにした。
描き上げられたそれは、血が滲むように美しいドレスだった。
そんなアイデア、指定していなかった。
すてきだ。
ちょっと落ち込んだ。
・しかし考えれば、「オートクチュール」等、私が入力した指示の内容的に、たぶん、学習元としてアレキサンダーマックイーンの花のドレスをたまたま引いてきたんじゃないだろうか。
※以前私のnote「わたしが救わなくたって世界は、」でも触れたことがあるドレスだ。
・AIによる「創造の手法」はよく理解できた。調べる限り。
簡単に書けば要するに、学習、組み替え、出力、である。
しかも、こうした、AIが採用している創造の手法は、人間も一般的に多く採用してきた手法である。
(と言えるのは、私にも、少しは勉強もしようと、著名なクリエイティブ・ハウツーの読書を一通りして、まじかよ、とショックを受けた時期があるからだが)
クリエイターに恐怖を与えているのも、それはそう。
でも、逆に言えば、
AIに出来ることだった訳だ。
だったら、この辺はAIに任せて、先のことをやりたい、やっていきませんか。そんなふうに思う。
・AIの得意分野みたいな仕事で机上の陣取り合戦をすることが「クリエイティブ」だった時代。
それは、もう、過去のものになった。
そういうことなんだろう。
・それでは、人間は、何をするべきなのだろうか?
>私にしか作れない私しか持っていない何かをそれでも探さなければならない。人工知能がこれまで人間の手探りであったがゆえに未踏のまま残っていたアイデアのすべてを既知のものにしてしまうまで、もう、秒読みだ。(2019年2月20日)
・うるせえ!!!!!!!愚痴るな!!!!!!!!!!
働け!!!!!!!!!!!!
(※答えです)
石を積め!!!!!!!!!!!!!
いつか絶対死ぬまでの、1秒1秒の、地肉の通った手仕事の、年月を、積め!!!!!!!!!!!!!!!!!!
人間に残されたのは、それだけです。
働きましょう。
6年の時を経て…
・Midjourney楽しい
・それはさておき、Midjourneyめっちゃ楽しい。
結構夢中で遊んでしまった。
・the doll live in kawaii utopia
腕が消えてしまっている。祈っている手を加えたかったけど、どうしてもうまくいかなかった。
これは元々私のことを知っている人にしか通じない話だけど、「中の人」に髪型が似ている画像があるのが不思議だ。偶然だけど。
・Kawaii utopia
かわいい。
・楽園、みんな死んだ
「where everyone is dead」と書き加えた。とはいえ、書き加えてなかった頃に出力された画像も、誰も生きてはいない感じがしていた気がする。
・大きな宝石の指輪をたんと嵌めた美しい手
そうなんだけど…。
「宝石の指輪を嵌める」って聞いて、人間のイラストレーターさんなら、そういう風には嵌めないよな…。でも、そこがユニークとも言える。ロボットっぽくてカッコイイ感じもする。
そんな人生です。