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昭和ストロングスタイルが好きなもんで

サウナ→水風呂→外気浴

サウナ好きであれば知らない者はいないであろう、
間違いの無い流れだ。

もちろん私もこの流れを忠実に守り、
幾度なく”ととの”ってきた。

振り返ると約25年前、
「なんであんたは家にお風呂があるのに銭湯ばっか行くの?」と割とガチ目に親に怒られていた時、
銭湯でいつも見る顔のパイセン(銭湯の先輩)はサウナを出ては水風呂に行き、
身体を冷ますと、
その足でサウナに戻っていた。
当時はサウナのにおいにやられ、
そもそもサウナに入る人自体が信じられなかったのでそんなに気にもしていなかったが、
今振り返ると興味深い行動だ。

こんな話をちょうど1年前位にサウナ部部長のふくしまと、
今はなき神田セントラルで話した。

ふくしまも身に覚えがあったようで、
その日はこの話でもちきりになった。

「昭和ストロングスタイル」
ぼくたちはパイセンの入り方をそう呼ぶことにした。

それから1年、
わたしは事あるごとに昭和ストロングスタイルでサウナに入り続け、
あることに気がついた。

サウナ室はもちろん、水風呂、締めの熱湯、脱衣所、なんなら帰り道。
どこでもととのうことが出来る。

正直これを知った時は愕然とした。

どの位愕然としたかというと、
京都の白山湯で右奥のドアを開けると露天風呂と外気浴スペースがとんでもなく大きかった時の愕然だ。

目から鱗、
鼻から牛乳、
棚からぼたもち
と言った方がいいだろう。

まぁ、とにかくすんごい良い。

こんな昭和ストロングスタイルにしてからというもの、
色々な瞬間で”ととのう”感覚を見つけられるようになった。

“ととのう”は来るのを待つな、見つけよう。

こんな標語すら思いついてしまうほどだ。

それくらい好きだ。

2023.12.30
三越伊勢丹サウナ部
CCO
たしろ

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