元助産師が「女性と共にある」サービスづくりを始めます
突然ですが、助産師と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
漢字の通り、お産を助ける人?
赤ちゃんのお世話をする人?
コウノドリの小松さん(ドラマで吉田羊が演じていた助産師)?
どれも正解です。
(ちなみに私はコウノドリのドラマを見ながら助産師国家試験の勉強をしていました)
ただ、助産師ってお産をとるだけの人ではないんです。
日本助産師会のHPには、助産師の定義について以下のように書かれています。
これはイメージ通りかと思います。
では、こちらはどうでしょうか?
なんとなくわかるけど、リプロダクティブヘルス/ライツとか聞き慣れない単語出てきた…って感じでしょうか。
リプロダクティブヘルス: 性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも本人の意思が尊重され、自分らしく生きられること。
リプロダクティブライツ: 自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のこと。
こちらを見ると「なんかよくわからんけど、女性の一生に関わる仕事なのかな?」って気がしませんか?
そうなんです。
助産師って、出産前後はもちろん、思春期から更年期まで、女性のライフサイクル全てに関わる人なんです。
助産師は、英語でmidwifeと言います。
midとはwithと同じ意味で、wifeはwomen。
つまり、助産師は「女性と共に」という意味を持っています。
「女性に寄り添う人」とも言えるでしょう。
なので、助産師の働く場所も多岐にわたります。
病院の産科、地域の保健センター、自分で助産所を開業する人もいれば、企業で働く人もいます。
でも、現実には病院で働く助産師が60.7%、診療所で働く助産師が23.0%と、8割以上の助産師が病院や診療所で働いています(厚生労働省 令和4年衛生行政報告例の概況より https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/22/dl/gaikyo.pdf)。
ということは、病院や診療所に行かないと助産師に出会う機会は少ないってことですよね。
これって、働く助産師にとっても、女性にとってももったいないことなんじゃないか?と思っています。
助産師側も、様々な事情で働いていない潜在助産師は約3.5万人にのぼると言われています(https://prtimes.jp/story/detail/6Bkz00FJ0Yb)。これは、助産師の主な就業場所が病院であるために、育児や介護などの理由で夜勤ができない場合など、求人が限られてしまうこともあります(私も今は潜在助産師ですね)。
そして、女性にとっては、自分のキャリア形成と妊娠・出産をどう考えていけばいいのか、相談する機会がなかなか得られないのも現状ではないでしょうか。
私は、女性がもっと気軽に、友達や仲の良い先輩と話すように、自分のライフやキャリアについて相談できる場を作りたいと考えています。
出産をしないことを選んだとしても、PMSや更年期障害などホルモンによる健康問題もあります。
病院に相談に行くほどでもないんだけど、なんとなく身近な人には話しにくい。でもちょっと誰かに話を聞いてもらいたいな。
そんな時に、「女性の専門家」である助産師が関わることで違った気づきが得られるかもしれない。
そして、自分の人生を自分らしく生きていくためにどうしていくか、自己決定できるようになってほしい。
そんな気持ちで、助産師としての経験を活かしたサービスづくりを少しずつ進めていく予定です。
自分自身まだまだひよっこではあるけれど、女性と共に、一人一人の人生を考える、そんな人になりたいと思っています。
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