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人と、お別れする場面が、急に2回も来て。
どちらも私が望んた形では決してなくて、でももう絶対戻らなくて。

一緒にはいられない、いたくない、向こうも多分そうで、もう、道はわかりきっていて。

それでも、離してしまった手が寂しくて、自分から手を振りほどかなければいけない事が寂しくて、
戻る道も、分かれ道すらない一方通行の一本道で、ただずっと立ち尽くしている。

秋風が冷たいよ。
虫の声が心地よくて、長袖でいられて嬉しいけど、それでも、胸を刺す様に、風を冷たく感じるんだよ。


一緒にいて楽しかった事、なかったことにはしたくないよ。
貰った言葉が、影響された部分が、今でもずっと私の中で漂ってるよ。

寂しいよ。あたりまえみたいに。
ごくふつうに。

さよなら、って、ただ一言、言うだけの事が、こんなにも寂しくて、こんなにも胸を刺すなんて、思ってなかったよ。ずっと。

もうすぐ冬が来る。
きっとそのころには、私は手を離している。
寂しさや悲しさが癒えるのか、どれほど持続するものなのか、それは愛に比例するのか、ずっとぼんやり考えている。

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