ピアノとケーキとおしゃべり会2023
『ピアノとケーキとおしゃべり会🎄』は今年で3回目、すっかりこの季節の恒例行事となりました。
参加者さんの年齢は80歳前後です。
そもそもこの企画が始まったきっかけは、流行り病の自粛ムードが重苦しく続く中での、ある生徒さんのレッスン中のつぶやきでした。
今はもう当時とは随分様子が変わってきていて、そこまでの息苦しさはないかもしれません。
それでも生徒さん同士が顔を合わせることは、よほどのご近所さんでない限り5月の発表会の他にありません。
最近のレッスンで
「最後まで弾けてなくて、困ったな😂」
「まだたどたどしくて…😅」
などと口々に言いながらも、みなさん仲間に会えるのをとても楽しみにされていました。
今年は12日、13日と、グループを分けて行いました。
「わー、楽しい〜♡」
「うちはクリスマスのクの字もないよー」
「うちもー」
喜んでくださって嬉しくなります。
1日目はしっとり雨の中を、2日目は柔らかい日差しの中を、集まっていただきました。
来たばかりはなかなか手も温まりません。
ひと息ついたところで
歌を歌いましょうか♪
「あわてんぼうのサンタクロース」
小林亜星さんの楽しい曲です。
聴いたことある、くらいの方が多かったのですが、レクチャーしながら5番までストーリーを歌ううちにすっかり仲良し!
声を出すと心が解き放たれますね。
身体もぽかぽかしてきました。
さてさて、ピアノを弾きましょう🎹
久しぶりの人前演奏なので緊張しますよね。
「いま、こんな曲を弾いているんですよ〜」
「途中までですけどここまで弾けるようになりました!」
みんなに紹介するように弾いていただきました。
思い通りにならずに歯がゆい気持ちはお互い様、痛いほどわかり合えます。
てれくさいけど、この仲間だから頑張れる。そんな感じですね。
少人数の良さで、時間はあります。
ひとりずつワンポイントアドバイスをさせていただきました。
共通のお悩みもありますし、他の人のレッスンを見たことがないので客観的に見る良い機会ですね。
ある方が少しのアドバイスで右手和音の音色が柔らかくなったのがわかって「おー!」と声が上がりました。
曲が違っても同じような場面はありますから、自分の曲に応用できますね。
そして私はクリスマスメドレーを弾きました。お馴染みの曲が4曲流れていきます。
(また後日YouTubeに上げる予定です)
さあお待ちかね、ケーキとおしゃべりの時間です♪
まず年齢や体調の話に花が咲きます^ ^
あちこちに痛む所もありますね。
いろんなことを抱えながらも、好きなピアノはやめられない!(笑)
年齢を記入するような場面で、え?と自分でビックリする。とおっしゃる。
(私も!私も!と声が上がる)
みなさんは本当にお若い。好きなことに熱中しておられるから内面から輝いていて、表情が違いますよ。
と私が話すと、ある方が「こんな歌があったよね」と急に歌い始めました。
つられて続きを大合唱♡♪
そうだそうだ、昔は60歳っていえば立派なおじいさんだったよねぇ。今はみんな若いよね。
やっぱりピアノはいいよね。
頭も指も心も使うし。
嫌なことあってもピアノを弾いている間は忘れていられるし。
歌って笑って、そんな話で盛り上がりました。
ひばり児童合唱団の歌をのせておきますね。
また別のグループでは、なかなか上達しないとか、現状維持すら難しい、という話題が。
自分のことをダメだダメだと言うのは向上心がある証拠だと思うんですけどね。
それに人のことは褒める褒める!(笑)
私はこう話しました。
「みなさん人の良いところは本当によく見えているんですよね。でも自分のこととなると全然見えなくなっちゃう。もっと見てあげてくださいね!
私には見えてますよ^ ^いつもお伝えしてますよね。「そうかなぁ?」「そんなことない」じゃなくて受け入れてくださいよ(笑)
それぞれのお人柄がにじみでている音色(ねいろ)や音楽があります。
それに向上心をもって取り組む姿勢。
年齢と共に思うようにならないこともでてくるけど、逆に人生経験から膨らんでいくものもいっぱいある。
音に想いを乗せること。自分の心に響かせること。
伸び代は年齢関係なく無限だと思っていますからね!
身体を痛めない弾き方、練習方法などお伝えしながらいきますから、楽しんでやっていきましょうね。」
素敵な仲間とピアノ。
美味しいケーキ。
楽しいおしゃべり。
「90歳まで頑張るかぁ」
「うん、うん」
「元気でいられるかなぁ」
「元気でいるに決まってる」
(決めちゃいましょう♡)
寒くて外に出られない日もお家でコツコツできるピアノ。5月の発表会も良い目標になります。またみんなであったかい音楽を奏でましょうね。
名残惜しい気持ちは楽しかった証ですよね。来た時よりも輝いたお顔でみなさんお帰りになりました。
見送る私も本当に幸せな気持ちに包まれました。
感謝です。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました💐
ここぴ