おんがくって、たのし!/シニアピアノ
ピアノを楽しんでいるシニアのみなさんにも実にいろんなタイプがあって、ひとつの曲をじっくり1年取り組みたい人もいれば、同時に小品を何曲も持っていたい人とか、とりあえず教本を順番に取り組む人など。
先に結論を言うと、この際どんなやり方もありでオッケーです、と思っています。
要はその人その人に合ってることが大事で、それぞれ自分を大事に扱っていることになるのだから。
最近、70代後半のN子さんの取り組みが大変おもしろくて、今日はそのお話をしますね。
N子さんは2年前から来ています。どうもピアノは全くの初めてではないらしいのですが、多くを語りたがらないので謎です(笑)
本人の希望で大人初心者向けの教本のシリーズを順番にこなしています。
初心者向けなので、楽譜が原曲の途中のキリのいいところで終わり、ということがよくあるんですが、彼女は知っている曲だと「続きを弾きたいよね~」となり、急遽その場で私が手持ちの五線紙にメロディーの続きを書きなぐって、伴奏も、こんなんでどうです?と即興弾きで尋ねながら、良いとか、もっと簡単にしてとか、そして気に入ると「わ~嬉しい、練習してきますね~」となります。
よく知っている童謡唱歌なども、教本ではいきなりメロディーが始まる楽譜がほとんどなので、
「これ、前奏欲しいよね~と思って、最後のこの辺を前奏にしちゃってきたけどいいですか~?」
と、ハミングしながら弾いてくれます。
もちろんです!(笑)
自由で意欲的で遠慮がなくて。当然良い意味ですよ。なにに遠慮が要るものですか!
N子さんと接していると、音楽ってこんなふうにわくわくするものだ!ってことをいつも思い出させてもらいます。
次回はどんなことを言ってくるか、楽しみに待っている私がいます♡