
カーティス・メイフィールド・チューニングでの演奏方法!
カーティス・メイフィールド・チューニング
カーティス・メイフィールド・チューニングとは正式な名称ではありませんが、ソウル系のシンガー・ソングライターのカーティス・メイフィールドがギター演奏するときに用いていたチューニングのことです。
それは以下の通りであったようです。
6弦: F#, 5弦: A#, 4弦: C#, 3弦: F#, 2弦: A#, 1弦: F#
全部シャープ系の音程になっていますが、これはカーティスがピアノの黒鍵を参考にして編み出したからだと言われています。
オープン G チューニングに、比較的似ています。
6弦: D, 5弦: G, 4弦: D, 3弦: G, 2弦: B, 1弦: D
オープン G に於いてはルート音は 5 弦ですが、カーティス・メイフィールド・チューニングに於いては 6 弦です。
代わりに 5 弦にはメジャー 3 度が配置されています。
また、オープン G で 1 弦は 5 度の音ですが、カーティス・メイフィールド・チューニングでは 1 弦はルート音です。
この独特なチューニングを、ハンマリング・プリングを駆使して装飾していくのがカーティスの奏法でした。
やってみる
カーティス・メイフィールド・チューニングで簡単なコード進行を弾いてみました。
C - Fmaj7 - G7sus4 - C
C - Fmaj7 - G7sus4 - C
ルート音を見つける
6 弦がルートなのでわかりやすいですが、もとが F# という音程なので慣れが必要です。
通常のチューニング(レギュラー・チューニング)での 6 弦は E 音ですので、通常よりも 2 フレット下という覚え方(あるいは、2 半音上の音が出るという覚え方)をしましょう。
コードの押さえ方
オープン G におけるコードの押さえ方を参考にしました。

(画像は「指板図くん」使用)
装飾音
ハンマリング・プリングを駆使して装飾していきます。
特に 2 弦の 3 度音を 3 フレット分ハンマリングするというフレーズが特徴的です。
できた音源
左チャンネルのギターがカーティス・メイフィールド・チューニングです。
6 フレットをずっとセーハしてたら指がつかれて、ちょっとミュートしたような音になってしまいました。
まとめ
今回のような単純なコード進行であれば、カーティス・メイフィールド・チューニングでも対応できます。
オープン G と違い、
ルート音が 6 弦
5 弦にメジャー 3 度 -> 1 フレット上げれば 4 度
4 弦に 5 度
という並びなので、スリーコードを演奏するのが楽です。
1 弦の音程がルートなのは、2 弦を 3 フレットハンマリングしたときにぶつからないようにするためでしょう。考えられています。
カーティス・メイフィールドあるいは インプレッションズ 風のアレンジで演奏する際には、このチューニングを試してみるといいかもしれません。