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【漫画感想】侯爵嫡男好色物語 ~異世界ハーレム英雄戦記~ 7巻

 大きな書店に行ったら売っていたので買ってきた。最近本の発売日のチェックをしていないから忘れてたよ。

 ノクターンノベルズ発のコミカライズ、もう7巻。このnoteでは初めての紹介になるので、少しこれまでの経過や概要も紹介しておきたい。

 もとの作品はこちら。18禁です。

https://novel18.syosetu.com/n9598df/

現代日本でサラリーマンをしていた男は、なぜかファンタジー中世っぽい異世界に転生した。
転生先は国でも有数の大貴族の侯爵家。

12歳になったある日、彼は父親であるクオルデンツェ侯爵に呼び出される。

「城下の娘でも我が家のメイドでも構わない。女を知りなさい」

貴族の力で女性を脅し好き放題にできる権限を父から得た彼・ウィルクは下半身の赴くままに生活をすることになった。

https://novel18.syosetu.com/n9598df/

 要するにファンタジー世界に転生して、強大な魔力を持つお貴族様として生活をしている少年ウィルクの物語。7巻までには、近場の戦場で初陣を果たしたり、奴隷商人からエルフを購入したり、現代知識で作ったものを売りさばいて財を成す組織の話をしたり、冒険者と知り合ったり、といった内容。昨日したローファンタジーの話に似ている。

 で、今回の7巻では、本作品の特徴である、魔獣との対決が描かれる。主人公の本拠地近くの、フィールドと呼ばれる視界の悪い変な土地から、大きくて強くて土地を汚染する成熟魔獣と呼ばれる大きな魔獣が発生するのだ。本来その魔獣との戦いは、お貴族様でも何日もかかって土地が汚染されるものなのだが、ウィルクはその強力な魔力で、僅かな時間で倒してしまう。その魔獣の発生には人為的なものが絡んでいて、黒幕は誰だとか、そのきっかけとなった冒険者を呼び出してエッチなことをしたりする。ここまでが7巻の範囲。原作でいうと81話あたりの話になる。
 原作では、成熟魔獣との戦いは描かれてなかった、というか、数行で、あっという間に勝ったとだけ書かれていたのだが、漫画版では何話もかけて描かれている。名前ありの登場人物も増えているし、戦闘の描写も細かい。ウィルクの魔法攻撃がいかに強大かといったところにも力を入れていると思う。

 まあそういう意味では、丁寧なコミカライズだと思うし、絵もなかなか良いと思う。魔獣みたいな異形のものをきちんと説得力持って描けるってだけでも十分すごいことだし。原作の良いところも出しているし、複雑な設定をきちんとマンガでも出してきていている。今回も亀吉の描写はなかなか良かったよね。その分、原作ではサクッと終わっていた戦闘描写などが長くなっているので、物語の進む速度が遅いという言い方もできるけれども。

 じっさいどうだろうね、コミカライズってどこまで続くんだろう。原作第1部のライシュリーフ奪取までかなあ。第2部以降も面白いんだけど、マンガ的に見栄えのしない、貴族社交の場面が増えてくるのでそこらは難しい所あるよなあと思う。でも、最初の話で、ハーレム構築の図を出しちゃってるんでね、ある程度は進んでほしいと思ってますが。

 まあ原作自体が非常に更新が遅くなっているので、そこの兼ね合いもありそうだけども。でもこのコミカライズはおすすめだよ。エロに抵抗のないなろう好きの人は読んで損はしないよ。

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榛名/haruna
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