プロポーズ待ちの先輩

会社で違う部署だけれど
仲良くしてくれている
29歳の女性の先輩がいる

1年くらい前から結婚したいと
言われていた

ある時、彼氏に結婚を前提に
家族に挨拶をしてほしいと言ったそう

先輩が半ば強制的に
お互いの両親への挨拶を
終わらせたそう

なんか挨拶はするけれど
いずれ結婚はしたいですみたいな
そんな感じで終わったそう

その後は女の先輩が欲しいと言った
ブランドの婚約指輪のお金を
買ってもらって

お店から連絡をもらって指輪を
先輩ひとりで取りに行く

その帰りに結婚式場の見学にも
ひとりで行ったそう

そんな微妙な雰囲気を感じで
ぬるぬる進むから
彼氏の家族が先輩の家族に
挨拶をしに来たそう

一連の話を聞きながら
ちょっと違和感はあったけれど

カップルのふたりの間の話だし
わたしが意見をいう話じゃないなと
思って「いいですね」と言っていた

取りに行った指輪を
その日から仕事に先輩はつけてきた

婚約指輪を無くしたくないから
彼と遊びに行く時は
つけていないと言っていた

言動と行動が
伴っていないなと思いながら
「結婚」が嬉しいんだろうなと思った

わたしも彼と結婚するとき
嬉しかったから

そんな中お昼休みに
先輩に相談があると言われた

「彼からプロポーズを受けたい」という
相談だった

ん？無理じゃない？？

「そうですね！
プロポーズあるといいですね！」なんて
答えながらどうだろうと思っていた

次の誕生日にプロポーズあるかな？とか
深刻に相談される中で
「結局、結婚の話っていつから
始まったんでしたっけ？」と聞いてしまった

言葉に出した時
言葉に出すべきじゃなかったなと思った

先輩は「自分で言い始めた」と答えた

わたしだったら
彼がなかなか結婚を決意してくれなかったら
かっこよく「逆プロポーズ」を
考えていたかもしれない

なんかちょっと期待しながら
焦るから微妙な方向に
進むんだろうなと思った

プロポーズしてほしいけれど
彼に言えない

その葛藤が分かるようで
分からない

先輩の彼がどんな人かも知らないし
会ったことがないけれど
ちょっとモヤっとするし

先輩から結婚を仕掛けておいて
プロポーズをしてほしいは
ちょっと傲慢じゃないのかなと
モヤモヤした