BTS Jin : 極強火オンマジンペン、Running Wildを聴く
初めて聴く声だった。
今までのソロ曲、BTSとしての曲、その中のどれにもない、ソクジンの声だった。
この人は、どれだけの引き出しを隠し持っているのか。
そして、それを引き出せるポテンシャルの高さ。
気がついたら、目が潤んでいた。
何度、歌声で泣かせるつもりだ?この人は。
11/15、BTSのJinの初のソロアルバムが発売された。
その中のタイトル曲「Running Wild」の話である。
タイトル曲。
日本のようにシングルを発売してからアルバムを発売するのではなく、韓国ではまずアルバムを発売し、その中でプロモーションの対象とする1曲をタイトル曲と呼ぶ。
「Running Wild」
疾走感あふれる曲。
前奏からして、気持ちが昂る。
車の運転ができる方は、ぜひ車のハンドルを握りながら聴いてみてほしい。
疾走感の意味がきっと伝わるはずだ。
ウォーキングの時にはまだ聴いていないが、走りたくなるのかしら?走れないけど…
と、それはさておき。
先行曲、「I'll be there」についてはこの記事で書いた。
その時に、兵役前と後の声の違いについて、素人ながらもつらつらと書かせていただいた。
その時に感じた事が、さらに確信に変わった気分。
ソクジンの声は明らかに太くなり、深みが増している。
特に気にして聴いてほしいのは、Aメロの低音部分、母音がO、おの声の響き。
goとかcoldとかの部分。
この低音でのビブラートを効かせた声は、今までの彼の歌声の中で聴いた事がないものだった。
深いのだ。
奥底へと響かせる声。
鳥肌立っちゃったもんね。ゾクゾクって。
思わず、お〜…って声まで出ちゃったもんね。
Oだけに(黙れ)
そこからのBメロのサビ。
エッジボイスのWe’ll beからのファルセット。
ここまでファルセットを多用してサビを歌い切った楽曲って、「Tonight」以来な気がする。
ソクジンのファルセットは、いや、ファルセットだけではないな。ソクジンの歌声は切なさを連れてくる。
暴走するよ(直訳)!って歌ってるのに、なぜか切ない。
これが、彼の持つ声の魅力の一つなんだと思う。
よく私が使う言葉ではあるが、ソクジンの声は抒情的である。
抒情的とは、個人の内面感情や感傷を表現すること。
その表現が、私の心の奥底に触れる。
なにより、美しいのだ、声が。
The Astronautの「one else」のoneのファルセットは、体が浮き上がるような、柔らかい空気に包まれるような、そんなファルセットだった。
RunningWildのサビのファルセットは、目の前の世界が一気に明るくなって開けていくようなファルセット。
包まれる空気の範囲が広くなったように。
1年半待った後の、これからの世界が明るくなっていくように。
…音楽って、やはり素晴らしいと改めて思う。
そして最後のたたみかけるRunningWild。
Wildのわ、ここのわ、ですよ。
口腔内への響かせ方が、本当に今までとは全然違っていて。
あのぉ…
歌、うますぎませんか?
1年半のブランクあったはずですよね?
なんかもう、その辺りから感情の持って行き場がわからなくなって、はい、また泣かされてました。
幸せの、いやhappyな涙です。
ありがとう。
その一言に尽きるかな。
yoursを聞いた時、こんな歌い方できるんだ、こんな声出せるんだ、こんな表現できるんだって感動して泣いた。
そしてまた、今、同じ感動を与えてもらっている。
ソクジンの歌声は、成長して進化する。
その裏には、彼の努力が潜んでいる。
見届けたい。最後まで。
どこまで行くんだろう。
何度でも泣かされたい。
今日、少しだけ見られたhappy Special stageでのソクジン。
口から音源、いやそれ以上だった。
いつか、その場所で、その生声が聴きたい。
以下は、独り言。
MVについては、書こうかどうしようか悩んだ。
私の受け取った思いが、人とは違うのかもしれないし、そのせいで嫌な思いをさせてしまうかもしれないし。
ラストのピカッからの隕石落下ドーン!のところで、涙が一気に引いていったんだ。
え?なんでこんなラストにしたんだろう。
極強火オンマジンペンとしては、叩かれる要素は無くしてほしい、それだけなんだよ。
きのこ雲で検索すると、このMVのことが出てくる。
そして、今まさに戦争中の地域の方を心配する声も。
チャムチの東の海の時だってさ…
ソクジンが死ぬとアミが悲しむから、映画だったと言うラストにしたと、Happy発売日のWeverseライブで話してくれた。
この言葉は、多方面へのソクジンの配慮だと受け止めようと思う。
せっかくのMVに水を刺すようなこと言ってごめんなさい。
映画を見てる、唇尖らせたソクジンがありえないほど可愛かったけどもー。