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【北欧ワーホリ後1年】デンマーク生活で私が本当に得たもの

2023年9月下旬
デンマーク、スウェーデン、スイスでの計1年2ヶ月滞在を経て、帰路に着きました。

それから早1年
あまりにあっという間で、もう1年経ったんだと言う気持ちと
当時の生活はやはり少し夢のようで、まだ1年しか経ってないんだという気持ちの狭間にいます。

9月から約8ヶ月間地元和歌山で過ごし、6月からは東京に来ました。

日本でも、デンマークにいたときのような穏やかなマインドで生きられるのか
長期の海外滞在を終えたあの日からの1年間は、私にとってまた新たな模索テーマと共に日々を過ごしてきたように思います。

「幸福度が高い国にいたから幸せだった」に留まらず、帰国してもなお、私を支えてくれる私が本当に得られたもの。
これから何十年と、大切にしていきたいものです。

もうぜんぶ、それぞれだった

新卒1年目で接客のお仕事をしていたとき、「できるだけ全ての人に好かれたいという想いがあった」という記事を書きました。気がつけば”みんな一緒“が我ながら得意で、そういうものだと疑わなかった。


念願デンマークに渡欧し、「しあわせってなんだろう」を日々考え、きっと万人がしあわせに生きられるためのヒントがあるはずだと模索する生活を過ごしました。
自分にも他人にも寛容で、違いがあることこそがふつうだという雰囲気が流れるデンマークという地で私が考えたしあわせというものは、どこまでも究極に人それぞれで、他人のしあわせを私が探し出せるものでもないということに気がつきました。

「帰国直前にはきっと、しあわせは定義できるはずだ」と思っていましたが、帰国時にはデンマークに渡欧する前よりもずっと定義できなくなり、定義する必要のないものだと。

その代わりに、「あなたにとってのしあわせを、あなたが考えてみてほしい
今私がそう思える状態が、とてもしあわせなことだと思っています。

今を生きるための自信

デンマークに行く前の私は、生粋の未来志向で、数年後こうありたいから今は我慢してでも頑張る、というような考え方でした。

数年後こうありたいから頑張ることは、目標を達成するしあわせを感じられる素敵なことだと思いますが、数年後こうありたいから“我慢してでも”頑張ることは、今ある命にとても失礼なことだと気が付きました。

そしてそして、知ってるんです。
極端な未来志向に陥ると、どうすることもできない不安が募るということ。

目の前の状況を味わうことが上手なデンマーク人に囲まれて知ったのが、今を生きるしあわせ。
今を生きるための勇気の根源は、今やっていることが未来の可能性を拡大化していると無条件に信じられる力。
それは帰国して、東京に住んでいる今でも変わらず、ふわふわと私の心中で揺れているように思います。

大切な人がもっと大切になった

帰国した時、「ずっと海外でいたいと思わなかった?」とよく聞かれました。
海外は大好きだけど、私の中に移住という選択肢は結局ない。

やっぱり、日本が好きだからです。
文化も、価値観も、制度も、日本より好きな場所は他国に沢山あります。
それでも、それらと比較してもなお、家族や大切な人たちがいる日本が好きです。

祖母が握ってくれる手の温かさを感じていたい。
母がセカセカと動き回る横で、ご飯を食べたい。
父が運転する車の助手席で歌っていたい。
思い出話で笑う友達と一緒に、爆笑していたい。
大切な人たちと同じ空間にいる、それだけでいい。

1年間日本を離れたことで、さらに深い愛に気づくことができたと思っています。

日本でも、デンマークにいたときのような穏やかなマインドで生きられる

帰国して、次に住む場所は東京だと決めた時、私をよく知る家族や友人からは「意外」だと言われました。確かに、日本の首都東京は、時間的感覚の早さや光の眩しさ、人の多さや人との距離感などデンマークや和歌山とは真逆のような場所です。

環境の影響は確かにあるものだけど、今の自分を乱す可能性のあるものはきちんと取捨選択して、いい感じにスルーしながら、いい感じに取り入れています。

日本人らしさが溢れる自分と、デンマークで出会った自分とのちょうどいいバランスが形成してくれている今の自分でいることが心地いい。そう思えるようになったのも、自分にとって心地いい状態を何より最優先にするデンマーク人に囲まれていたおかげです。

この1年があって、本当によかった。

「この1年が私の人生にあって、本当に良かった」と帰国直後そう思っていましたが、あれから1年経った今も、変わらず心から思います。
そして、帰国してから今日までの1年があって、本当によかった。

またこれからの1年がそう思えるように、日々新たな今日を迎え続けていこうと思います。🌛

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