【女1人旅】オーストリア鉄道が誇るナイトジェットに乗った感想。
Grüß Gott!
こんにちは。
秋の気配を感じるようになったウィーン。
と思いきや、昨日
はめちゃくちゃ暑かった。
それでも日本より遥かに早く秋が来るのを感じている。
さて、今日は、
今年の夏、図らずも乗る機会があったオーストリア鉄道が誇るナイトジェット(夜行列車)について。
〜本文
ヨーロッパの夜行列車、寝ている間に目的地に着くという手軽さから、検討する人も多いのではないか。
だが色々気になる。。
乗る人があまり多くないのか日本語で検索してもいまいちヒットしなかった。
・車内どんな感じ?
・寝られる?
・安全性は?
30代、155cm、身体を張って体験してきたので、悩んでいる1人旅(特に女性)の何か役に立てば嬉しい。
ざっくりと結論:
移動手段としては全然アリ。
<利用路線>
ウィーン⇄パリ(3段ベットタイプ)
ヴロツワフ(ポーランド)→ウィーン(シートタイプ)
筆者在住地の関係で限定路線ではあるが、そこはご了承いただきたい。
まずは、
ウィーン⇄パリ 線
ウィーン始発のため定刻出発かと思いきや、出発時点で既に10分遅れる。
そう、注意点として、ナイトジェットは遅延がつきものだ。
緻密な旅計画には向かない。
特に現地に到着してすぐの予定を入れるのは、全くおすすめしない。
たいてい遅延するので予約時間等に間に合わない可能性大。
このウィーン⇄パリ間では往復とも6人部屋ベットのタイプを予約した。
(というか、それしか予約に空きがなかった)
切符購入時に性別を選ぶところがあったため、指定された席?に行くと全員が女性であった。
乗り込んだ時点では、ベットが2つしか見たらず、あれ、私のベットは?(自分は往復ともに中段だった)と思っていると、ある駅を過ぎたところで、乗務員さんがベットを作りにきてくれるという、意外にも至れり尽せりだった。
そうしてマジックのように中段が登場し、しっかりフラットで寝られる。
枕やシーツなどもあるので、寝る環境としては比較的整っている気がする。
部屋の状態はというと、入口はカーテンを閉められるものの、窓からは絶え間なく街灯の灯りが入るうえ、意外と揺れる。走行音もなかなか大きく、思ったよりも寝られない。
さらにこの時の部屋はエアコンの効きがめちゃくちゃ悪かった。
さらにここはヨーロッパゆえ、日本よりも労働規則が厳しく、何時間か走ると乗務員さんたちは必ず休憩を取らねばならない。
(駅到着が早くなりすぎないように、時間調整の意味もあると推測する)
この休憩中がめちゃくちゃつらい。
エンジンを切ってしまうため、エアコンどころか窓からの風もないので、車内が蒸し風呂状態になるのだ。
近年ヨーロッパも暑い日が続き、夜とて快適ではない日が増えた。
筆者が乗ったのは5月下旬。
十分に暑かった。
そのため、自動的にその時間は目が覚める。
乗務員さんたちが外で談笑している声を聞きながら蒸し暑さに耐えるのである。
利点といえば
このベットタイプの部屋ではミニサイズのお水1本と簡易朝食がもらえる。
なんだか飛行機のようだなと思った。
そうこうしているうちに目的地に着く。
筆者は熟睡こそ出来ずだったが、トータル4時間程度は眠った気がするので、到着してからもそこそこに行動することができた。
1週間前の直前予約で、お値段片道80ユーロ。
飛行機のチケットは2倍したので、節約旅の選択肢としては有りではないだろうか。
ちなみに人気路線のようで往復ともに6人部屋は満員だった。
そういえば気になっていた安全面は特段気になることもなく過ごせた。
同室が全員女性だったのもあるだろう。(年齢層は10代から40代くらい)
このタイプの部屋は内側から鍵をかけられるようになっているので、同室に物取りがいない限りは安心できると思う。
もちろん油断は禁物であるが。
さて2つ目。
ヴロツワフ → ウィーン
(ヴロツワフはポーランド南部の地方都市である)
今まさにこの記事を書きながら乗っている。
こちらはシートタイプの座席しか空きがなかったため、シートタイプ。
こちらも直前予約でお値段40ユーロなり。
感想としては・・・
とにかくお尻が痛い。(なう)
椅子が結構硬いのだ。
このタイプも6人部屋?6人シートなのだが、もし満席でなければ、座席のシートを動かすことができ、ベットのようにできるので、この硬め仕様でも快適そうである。
だがこの日ももちろん満席。(金曜日)
女性5人+青年1人
これがもし男女比が反対だったらと思うと圧迫感が半端ないだろう。
ICE(通常の国際列車:新幹線のようなもの)の方がお尻に優しいシートのような気がする。
常に座った状態なので、夜行バスと同じ感じである。
夜行バスと違う点は、人と常に向かい合っていることだ。
ヴロツワフからウィーンまでは約7時間なのでなんとか耐えられるかというところ。。
これをパリ路線(たしか10時間)でやるのはお尻が心配。
このタイプも既に記載したように、走行中部屋には燦々と街灯が降り注ぎ、廊下側、窓側ともにカーテンが一切ないのでベットタイプ部屋よりも常に眩しい。
別の部屋では、持参したタオルを窓に貼り付けて、お手製遮光カーテンを作っていた部屋があった。
手慣れている...!賢い!
できればアイマスクを用意した方が良いと思う。
今回の列車は冷房の効きは素晴らしかったものの、乗務員さんの休憩中は変わらず蒸し風呂だった。
しかし、
何よりお尻が痛い。
それしか感想がないくらいお尻が痛い。
寝られない。
このシートタイプが1番安いチケットなので朝食も水もついていない。
安全面はどうだろう。
部屋に鍵は付いておらず、隣の人とも終始密着しているので、取ろうと思えば簡単に取れると思う。
同室の人は皆ウエストポーチなど、貴重品は身につけている印象だった。
それにしてもお尻が痛い。
しつこいようで申し訳ないが、痛い。
ウィーンまでまだ4時間ほど。
いまのところ一睡もできずにいる。。
ちなみにこの列車はヴロツワフに70分遅れでやってきた。
待てども待てども来ないので真剣に乗り逃したかと思ったほどだ。
始発駅で乗る以外は遅れるのが基本なのだろう。
そういえば、
車内にWi-Fiなどという電波は通っていないので、ご注意を。
昨今バスやトラムでも通っているというのに、びっくりである。
今後新型車には導入予定と何かのニュースで読んだ気はする。
いちようコンセントはあるが1部屋につき2つ。
窓側にあるので、自分が窓側でなければ少々使いにくい。
モバイルバッテリー持参が安心である。
そんなこんなでざっくりナイトジェットレポート。
いかがだっただろうか。
機会があれば挑戦してみてはいかが?
と、これを打ち終えたあと、
2時間ほど、うとうとを続けてウィーンについた。
シートタイプはなかなか強者だった。
お尻が痛い。
今日も読んでくださりありがとうございました。
Danke Schön!
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