遠州八重神玉と御朱印巡り。その2〜曽許乃御立神社〜
2024年10月9日。
外の天気は雨。
しかし、この日はとても縁起のいい日らしい。
この日に蒔いた籾は万倍にもなって実ることから縁起のいいとされる『一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)』に加え、
すべての物事がうまく行くとされる大吉日『大明日(だいみょうにち)』、
すべてのことに差し支えのない吉日『月徳日(つきとくにち・がっとくにち)』、
万物が生じ繁栄する吉兆の日『母倉日(ぼそうにち)』。
2024年10月9日はこの四つの吉日が重なる最強開運日と聞いて、思い立ったが吉日如く、動くと決めたらじっとしてられない性格なので、外が雨模様であろうが行こうと決めました。
さて、どこに行こうかと思った矢先、娘が免許の更新に浜松にある免許センターに行くという。
ちょうど浜松方面に1箇所だけ八重神玉をいただける、曽許乃御立(そこのみたち)神社がある。
調べたら、免許センターから片道30分ほどで着くらしい。
ならば送迎を買って出て、娘が2時間講習を受けている間に私は八重神玉巡りに行こう!と決めたのがこの前日でした。
浜松市も周辺市町村合併でかなり広くなり、昔の住所で検索するとヒットしない。
少し前まで静岡県西部運転免許センターがある場所は浜北区、そしてその前は浜北市だったのに、今は浜松市浜名区。
そして、曽許乃御立神社がある場所は浜松市中央区呉松町。
かなり浜名湖寄りというか、浜名湖の庄内半島にあるのに中央区?以前は西区だったのに浜名区じゃないの?と思った元・浜松市民は私だけじゃないと思いたい。
そんなどうでもいいような愚痴をこぼしながら、初めて行く場所なのでカーナビとGoogleナビ先生のお二方に道案内をしていただき、のんびり行ってきました。
これまでもいくつか御朱印巡りであちこちの神社にお参りすることはあったものの、やはり初めてのところは高確率で迷います。
元々方向音痴なのもあるんですけど。
なので、駐車場入り口にたどり着く前にやはり迷子になりました。
曽許乃御立神社の駐車場に向かうには、小さな看板が立っているのを目印に進めば道なりにたどり着けると気付いたのは、一度通った道を通り過ぎて戻ってきた2巡目。
車一台分の幅の生活道路を進むと、いつの間にか境内に着いちゃった感じだったので、本当にここで大丈夫?とナビ先生方を何度も確認。
無事(?)曽許乃御立神社へ到着しました。
『曽許乃御立(そこのみたち)神社』
神護景雲元年(西暦767年)、常陸国の鹿島神宮の大神様である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が、春日大社建立のために大和国の三笠山に向かわれる途中、根本山で御休憩された際に、近郷住人がその御神徳を募って社殿を建立し、御分霊をいただいてお祀りしたことから縁起とされています。今も地元では「鹿島さま」の愛称で親しまれています。
『曽許乃御立』と言う社名は、『曽』の字には「かつて、これまで」の意味があり、「御祭神の御神徳に触れ、これまでのことを許し新たな旅立ちとする」という御神意より名付けられたそうです。(御由緒状より)
娘を免許センターへ送り届けたのが8時15分くらい。到着したのが9時ちょっとすぎ。迷子になったのもあったけど、予定より少し遅れての到着でした。
・・・が、思った以上に静か。
閑静な神社はいくつか行ったこともありましたが、社務所のない神社の場合、他の大きい神社で代理御朱印を書いてもらえる案内書きがあるか、その神社に御朱印は置いてあるものの賽銭箱へ投げ銭スタイルで、日付は手書きでよろしくね。だったり。
まぁ、一つ800円の八重神玉を頒布するはずなので、社務所の奥に誰かいるのかなと思いながら、パラついた雨の中傘をさして神社散策したものの、本当に静か。
車も私の車一台だけ。
社務所はあるけど、どこからも人の気配がしない。
ちょっと早く来すぎただけかもと、とりあえずお参りして社務所に向かうとやっぱり静か。
ドアというか窓をノックしてみたけど、返事がない。
どうしたものかと不躾ながら社務所の周りをあちこちみたら、
『不在時、御用の方はお電話ください。』
と、管理されてる方(?)の携帯番号が書かれたものあり、恐る恐る電話かけてみました。
まさかの呼び出しスタイルだった。。。
お電話させてもらって、あと10分くらいで行きますーって感じのお返事があって待っていたら、他にも参拝された方も来られ、参拝されながらお待ちになっているようでした。
たまたまこの日が朝から雨で、平日だったし、早い時間だったのもあって、こんな感じに呼び出してしまったものの、普段は社務所にいらっしゃるのだと思います。
社務所前に少しだけ植えられていた稲や手作りの鹿おどしを眺めながら、まったりとお待ちしていたら社務所の方がやってきました。
窓をガラガラ開けて、忙しなく準備されてる姿に申し訳なく思いつつ、八重神玉と御朱印をいただきたいと御朱印帳をお渡しして、筆を取ったところで「あ、今日は一粒万倍日でしたね。この日だけお出ししている御朱印もあるんですよ」と出していただいたので、「じゃあそれにします!」と食いつき、お米の形をして金の箔押しをされた御朱印符に日付を入れていただきました。
これはこれで嬉しいっ!
でも、手書きの御朱印もいただきたかったので、次回にリベンジします。
曽許乃御立神社の八重神玉には、御祭神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)のお持ちになる御神剣・『布都御魂(ふつのみたま)』と武甕槌命とご縁のある龍神様かな?
奉納されていた軍神・武甕槌命の絵に龍が一緒に描かれていたので勝手にそう解釈しました。(写真は撮り損ねました)
願意は『災除 道開』
神紋(社紋)は鹿島神宮の三つ巴
先の府八幡宮の紋と比べると違いがあって面白いですね。
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曽許乃御立神社(そこのみたち神社)
住所 静岡県浜松市中央区呉松町3586
無料駐車場有
東名高速道路 舘山寺スマートICから車で5分の場所にあります。
(↑この情報、帰り道を間違えて知ったというオチ)