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遠州八重神玉と御朱印巡り。その7〜龍尾神社〜


2024年11月6日。

遠州八重神玉の八社巡りも残すところ二社。
菊川市の大頭龍神社(だいとうりゅうじんじゃ)をお参りした後に向かうは、大頭龍神社から北西に9kmほど離れた場所にある、掛川市の龍尾神社(たつおじんじゃ)。

大頭龍神社(だいとうりゅうじんじゃ)と龍尾神社(たつおじんじゃ)、同じ『龍』の字が入るのに読み方が違うのでなかなか覚えにくいながらも『龍』繋がり。
辰年にお参りできるなんて、私、龍神様に呼ばれているのかも・・・!
まぁ、それは置いといて。

次に目指すは掛川城方面。
ですが、何度も言う通り私は方向音痴なのでカーナビとGoogleマップに目的地を設定して出発しました。
グーグル先生調べだと、だいたい20分くらいで着くらしい。

ちょっとした愚痴なんですが…
だいたい近くまではいいんですよ。
ただカーナビは音声案内が安定するものの、目的地『付近』で終わり、目的地を探して彷徨うことになるとGoogleマップの方が当てにはなるんです。
・・・が、スマホのナビってカーナビに比べたら画面が小さいのでスマホホルダーに設置していてもナビ画面としてはちょっと心許ないと言う難点。(信号待ちでとかね。運転中には画面見ません。)
しかも、一方通行とか侵入禁止とか、実際の道で発生する交通規制まで面倒見きれませんからちゃんと自分で周囲の安全や交通ルールを確認して運転してくださいねと。
まぁそうなんだけど、実際「この先右折です」って言われてもその先が中央分離帯があったり左折しかできない道で、仕方なく左折したらしつこくUターンしろくださいと意地でも元のルート案内してくるとか、アレ地味に焦るし心折れかけるのでやめろください。

とは言うものの1ミリも土地勘のない場所なのでナビ先生方がいないと困ります。
お願いします連れてってください。(泣)

いざゴールまで残り1km切るとドキドキですよね。
前回の大頭龍神社の時も以前の曽許乃御立神社でも、案内されたルートを思い返せば裏道でした。

初見で裏道って高難易度すぎません?最短距離にしてないんですけど。
ただ単に私が適応力が低いだけなんだろうけれど・・・。

裏道からの案内で一番困るのが、たとえ目的地が近くにあっても、案内看板が見つからないという。

近道を案内されてるのかもしれないけど、やはり不安は不安。ゆっくり進んでは止まって、地図を確認すること数回。

やっと到着しました!龍尾神社(たつおじんじゃ)。
到着まで30分ほど掛かりましたヨ。

龍尾神社

龍尾神社は龍尾山にあります。
故に、駐車場から降りて鳥居を潜ったらレッツ石段です。

石段の途中に手水舎があります。

約100段ある石段を無理せずゆっくり登り辿り着くと、鳥居の奥に本殿とたくさんの風鈴、そしてドラえもんがお出迎えしてくれました。

階段を昇った先の本殿前
たくさんの風鈴。風が吹くと音もすごい。
まさか出会い!ドラえも~ん!

龍尾神社(たつおじんじゃ)
 古くは「龍尾山 牛頭天王(ごずてんのう)」「掛川天王」の名で知られ、掛川城(龍頭山)の北東にある天王山(龍胴山)に鎮座していたのを掛川城の築城に際し現在の龍尾山にご遷座された説もあります。延喜式神明帳記載の「真草神社(まくさじんじゃ)」が龍尾神社にあたるとの説もあり、神宝である「真草」の額装がその関係性を物語っています。御鎮座の創祀は不明ですが、宝治二年(1248年)に地頭職の忍十郎義弘が記した『遠江国旧社詣』の中に龍尾神社を詠んだ和歌が見られることから、当時すでに現在の地に鎮座していた事が窺えます。
 また、永正二年(1505年)の掛川城築城にあたり、旧城域に祀られていた古い神社を龍尾神社へご遷座合祀し、以来掛川城の守護神として歴代城主のみならず掛川藩の民や東海道を往来する旅人の信仰を集めました。

御祭神
龍尾神社御祭神
素戔嗚尊(スサノオノミコト)
 暴風雨神、防災除疫の神、歌人の神、厄除けの神、縁結びの神、安産の守護神
 別称、牛頭天王。
櫛稲田姫尊(クシイナダヒメノミコト・クシナダヒメノミコト)
 稲田の神、農耕神。素戔嗚尊の妻。
八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)
 八柱御子神とは素戔嗚尊の八柱の子供達の総称で、以下の八柱。 
 ・八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ) 別称 八島篠見神。国津神。
 ・五十猛神(イタケルノカミ・イソタケルノカミ)  樹木と自然保護の神。
 ・大屋津比売神(オオヤツヒメノカミ) 木の神、種子の神、家や船など建築物を司る神。
 ・抓津比売神(ツマツヒメノカミ) 木の神、種子の神、材木の神、家屋を司る神。
 ・大年神(オオトシノカミ) 国津神。食物の神。
 ・宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ) 食物、穀物の神。別称 稲荷神。
 ・大屋毘古神(オオヤビコノカミ) 五十猛神の別名とも言われる。
 ・須勢理毘売命(スセリビメノミコト) 夫の大己貴神(オオナムチノカミ)と共に家庭の平和と安定を保つ神。
- 御利益 -
 病魔厄災除、家内安全、良縁、安産、立身出世

龍尾神社末社御祭神
大己貴神社(おおなむちじんじゃ)
大己貴神(オオナムチノカミ)
 別名 大国主神(オオクニヌシノカミ)、大国様(だいこくさま)。慈悲深く福徳を授ける神。
- 御利益 -
 病気平癒、身体健全

稲荷神社
倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)
 「ウカ」とは穀物を意味し、その魂を表す神。
 八柱御子神の一柱「宇迦之御魂神」と同一。
 古事記では『宇迦之御魂神』日本書紀では『倉稲魂神』と表記。
- 御利益 -
 五穀豊穣、商売繁盛 

素戔嗚尊と櫛稲田姫尊の夫婦神に、素盞嗚尊の子供たちである八柱、
そして素戔嗚尊の子で八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)の5代目の子孫(つまり素盞嗚尊の6代子孫)である大己貴神(オオナムチノカミ)と、素盞嗚尊の娘の須勢理比売命(スセリビメノミコト)の夫婦神が、ここの龍尾神社にお祀りされているんですね。
夫婦仲が良い夫婦神がいるので、家内安全と良縁と安産のご利益も頷けます。

ここには素盞嗚尊のご家族様方がいらっしゃるのかと脳内で賑やかに家族団欒してる神様たちを思い浮かべました。

お参りすると本殿前に少し大きめの石が。
これは『重軽石(おもかるいし)』というもので、石に手を当てお願い事を思い浮かべ石を両手で持ち上げた時、自分の予想よりも軽いと感じれば願い事は叶いやすく、重いと感じれば努力を必要とする『試し石』なんだとか。
(ただし、小さなお子さんは危険なのでやらせないようにと注意書きありました。)

重軽石(左側)
重軽石の注意書き。

私が持った感想は、予想より重いでした。
・・・まだまだなのか。頑張らねば。

お参りが終わり、社務所に行くとここでも登場インターホン。
お呼び出しして巫女さんに御朱印をお願いしてお待ちしていたら、巫女さんが申し訳なさそうに『すいません、日付を間違えてしまって・・・』と。
書かれた日付が一日前のだったので、もう1ページにお願いし2日続けて龍尾神社にお参りしたかのような、奇跡の御朱印を手に入れてしまいました!

いいのかな?ま、いっか。

せっかくなので先の方と後の方の真ん中の印を変えていただきました。
ありがとうございます!

2日連続お参り記念っぽい(違う。)

遠州八重神玉に書かれていたのは、『龍尾神社』の社名、可愛い龍神様のお顔、願意の『厄除開運』、ご利益の『立身出世』の文字。

龍尾神社の八重神玉

龍尾神社は、徳川家康と今川氏真との攻防において家康が本陣を構えた地。龍尾神社から掛川城に籠る今川氏真を攻撃したのだそう。
徳川家康といえば人並外れた出世をした、日本人なら誰もが知る戦国武将。
そんな家康ゆかりの地でもあるので『立身出世』のご利益もあるのかなと勝手に解釈しました。

家康を巡る旅もいつかしてみたいものです。

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龍尾神社(たつおじんじゃ)
静岡県掛川市下西郷84
無料駐車場有
掛川駅より車で10分
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余談ですが。
龍尾神社のある龍尾山はしだれ梅と紫陽花の名所でもあるそうです。
時期が時期だけに今回はどちらの花も見れなかったのですが、見頃になったらまた来訪しようと期待しています。
しだれ梅 開花2月上旬〜3月中旬
紫陽花  開花6月上旬〜7月上旬

そして、帰り道。(さらに余談)
龍尾神社を出てまっすぐ西に向かうと大通りに出ました。
そして、そこの交差点には龍尾神社の看板が。

帰り道、初めて見るぞ この看板(泣)

ほら、やっぱり裏道だったじゃん!(泣)
と、最後の最後に見つかるオチ。
これはネタにして消化するしかないと決意したのでしたマル。

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