見出し画像

正解のないこの世界で、私たちは正解を求めすぎている。

あっという間に1月が過ぎ去り‥

全力疾走だったからか、色んなものから解放されたからか
少し息切れをしている今日。

この土日でしっかり整えて。
怒涛の2、3月を健やかな心身で味わいたい。


北極星を睨みつける。


「変化の多いこの時代で生きていくために、
大切なことを皆さんに一つ伝えます。

アップデートすることです。勉強し続けることです。
勉強し続けてください。

それは、知識を入れるという意味ではありません。

色んな人の感覚を学び、自分の感性を磨くということを
大切にしてください。」


大学生最後のゼミの授業の締めくくり。
先生が放ったこの言葉が、
がんじがらめにされていた私をようやく許してくれた。

あの時、私は高校3年生だった。

進路指導室に呼び出された。

もっと勉強しろと言われた。
勉強して、いい大学に行かないと大変だと言われた。
人の作った正解を押し付けられた。

「どんな大学に入ったとしても、自分の納得した将来を掴む。」

それがあの時、傷ついた自分を救う唯一の方法だった。

だから、大学1年生の時には当時気になっていたアナウンススクールに足を運び、大学2年生の時から、Web広告会社のインターンに参加した。
ラジオパーソナリティーのオーディションを、超高層ビルに受けに行ったこともある。

原動力はいつも、あの日の心の傷だった。

あの日言われた言葉に中指を立て続けた。


だから、
勉強することを、

人と出会い、自分の感性を磨くことだと表現してくださった、
目の前の先生との出会いに

やっと、私の選択は間違っていなかったと思うことが出来た。

何かが解放されて、
帰り道で涙が止まらなかった。

その滲む視界で私は、
北極星を睨みつけて駅まで歩いた。

多様性なんてものは分からなくても、私は私の正解を信じたい。

「多様性」という言葉が、一人歩きしている。

昨今の世の中を見ていると、
そもそも「法」や「制度」がある時点で
「多様性」なんてものは通用しないのではないかとさえ思ってくる。

多様性なんかじゃない、少しはみ出たら
自分にとっての正解で世界から押し出そうとする、
残酷な世の中だ。


昨日、同期と初めてご飯を食べに行った。

10人も満たない会社で唯一の同期。

気が合わなかったら、正直どうしよう、そんな気持ちだった。


過去の話をした。未来の話もした。
現在の話もした。

表情で人の気持ちが分かる人だった。
そして自分の正義を押し付けない人だった。
「好き」に色んな種類があることを知っている人だった。

それだけで、十分だった。
と同時に、すごく不安だった自分の存在にも気がついた。

たった一人だけれど、一人でも十分だと思える時間だった。


何かを得るためには、必ず、失う何かもある。
それは必然とは言え、
失ったものに宿る未来に想いを馳せることだってあると思う。

大学に入るのも、
会社に入るのも、
私にとっては理屈じゃなくて、直感に近いものだった。

今は思う。

直感は強い。

直感は、私だけの「正解」だ、と。


直感は感性だから。

私は、私だけの正解を守るために、
これからも勉強し続けるのだろうな
勉強し続けなければな、と思った。

知識を入れるということではなく、
いろんな人と出会い、色んな人の感覚を学ぶことで。

いいなと思ったら応援しよう!