天文好きなら。
昨日、何年かぶりに仙台に行ってきました。
毎月のように行っていた場所なのに、これほど期間が空くと、ありもしない不安が押し寄せてきたりもしましたが、結果的にはめちゃくちゃ楽しかったです。やっぱり好きだなぁ、仙台。
今回の目的は仙台市天文台でのミーティングに参加すること。
1年間行われる講座を受講すると、天文台での活動をサポートするボランティアスタッフ(スタッフサポーター)になれます。
流行りの感染症のせいで、私はスタッフサポーターに登録してから一度も活動するどころか、天文台にすら行けていませんでした。
なんとその間、4年。
毎月行われるミーティングも、オンライン配信してくださっていたおかげで何回かは視聴していましたが、本当に“視聴するだけ”で。
毎年、登録の更新をするか確認するためにスタッフさんがお電話をくれるたび、心苦しく思っていました。
そんな過程もあり、本当に心待ちにしていたこの日。
緊張のなかにときめく気持ちを少しだけ持って入室すると、すでに他のスタッフサポーターは仲の良いグループができていて、なんとも入りづらい空気…
いくら人見知りをしないとは言え、一人でその中に入っていくのはとてもとても心細くて…笑
その後無事に同期で受講していた方と再会でき、安心してミーティングに臨むことが出来ました。(よかった…)
この日のミーティングでは、毎週土曜日に開催されている『天体観望会』での活動の仕方と、一般の方が観覧する『展示室』の解説の仕方を勉強しました。
『天体観望会』では、夕刻時に望遠鏡を使ってその日の天体を観察する会のこと。
一般の方からよく聞かれる惑星や星座のこと、説明するときのちょっとした小ネタなど。
わたしは天文が好きでも知識は浅いのですが、この説明を聞いているだけでも「次はこの天体見てみたい!」とわくわくしました。
気になる方は土曜日の19:30に天文台へどうぞ。お子さんの自由研究にもおすすめです。
『展示室』には、惑星や銀河系、さらには天文学の歴史などを分野別に深く知ることのできるパネルや体験コーナーなどがあります。
リニューアルしてからひとつひとつが洗練されていて見やすく、一周した頃には心も体も宇宙で満たされるような場所です。
ここには仙台藩で使われていた重要文化財も展示されているのですが、正直「難しそうだなぁ」と思ってスルーしていた展示のひとつでした。
ですが、昨日スタッフさんから説明を受けて、どのように使われていたのか、どれだけ希少なものなのかを知ることができました。
先人の方々がひたすら星を見つめて、手作業で記してくれたおかげで、今わたしたちが便利に夜空を見上げることが出来ること。心から感謝です。
写真は仙台市天文台のHPにもありますよ。
そんな実のある研修を終える頃、わたしが講座を受けていた時に担当してくれていたスタッフさんが声を掛けてくださいました。
「4年ぶりですか!? これからまた天文台に来るときは気軽に声を掛けてくださいね!」
もう4年も経っているのに、覚えていてくださって、優しく気遣ってくださったことが何よりも嬉しかった…!
スタッフサポーターの活動を担当してくださっているスタッフさんには、今まで天文台に来れなかったわたし一人のために、ミーティング後に活動について丁寧に説明もしてくださり…
「コロナ期間でサポーターを辞めてしまった人がいる中で、こうやって続けてくださるのはありがたいです」という嬉しいお言葉もいただけて。
わたしが天文台に来る理由は、天文や宇宙が好きなのはもちろんですが、わからないことは丁寧に教えてくださる優しいスタッフさんがいらっしゃるのもその一つです。
星が好き、人と話すのが好き、みんなで星空を眺めるのが好き。
そんな方におすすめなのが『スタッフサポーター養成講座』です。
天文の基本から勉強できるし、望遠鏡の組み立てや使い方を学べるので、初心者にも知識豊富な方にもおすすめです。
参加者は大学生から定年後の趣味として参加する方まで様々。
天文という共通言語があるので、講座を受講する中で年齢関係なく仲良くなれます。
みんなで望遠鏡を使って冬の空を見上げた課外活動は今でも恋しいくらい楽しかった時間です。
今年もそんな『スタッフサポーター養成講座』の参加受付が開始しました。
気になる方はぜひ、天文台のページをご覧ください。
一緒に大好きな空間で大好きな天体を見つめる、幸せな時間をたくさんの方と共有しましょう!
※この記事は仙台市天文台から委託を受けたわけではなく、個人としておすすめしたく投稿しているものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?