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親知らず4本抜歯 手術前

 歯列矯正の一環で、親知らずを抜くことになった。矯正歯科の先生から紹介してもらったのは、大きめな病院の口腔外科医だった。電話をして受診日の予約をとり、初めて行く病院にどきどきしながら向かった。
 診察の前に歯のレントゲンをとり、そして先生とご対面。ザ外科医といった風貌の先生だった。私の親知らずは右下が横向きに埋まっており、それ以外はまっすぐ生えていた。右下と対になる右上は一緒に抜かないといけないそう。そこで先生は私に提案する。
「どうする? 一気に4本抜くこともできるよ」
 どうせ4本とも抜いてしまうなら、一気に抜く方がいいと思った愚かな私はお願いしますと答えた。
 4本抜くなら2泊3日の入院で、1日目入院+手術、2、3日目安静といったスケジュールだった。楽勝、楽勝。ちょっと痛いだけだろうと考えていた。入院日を決めて、入院前に必要な血液検査、CT、尿検査などを回り、帰宅した。

 さて入院前日、私はあの時一気に4本抜くと決めたことを激しく後悔していた。親知らずを抜いたことがある友達に話を聞いたが、誰ひとり4本一気に抜いたバカはいなかったのだ。そして1週間以上続く痛み、腫れに苦しんだと皆同じように教えてくれた。なんてことだ、私は1本抜くのではない、4本だ。4倍しんどいのでは、と戦慄した。駄々をこねてももう明日には手術室だ。入院の持ち物リストを挙げながら半泣きで荷造りをした。

 ちなみに入院で必要だったものを挙げておく。
・歯磨き
・箱ティッシュ
・コップ(お茶用とうがい用の二つ)
・スプーン(きざみ食のためお箸は使わなかった)
・シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔
・化粧水、乳液、クリーム、ボディクリーム
・不織布マスク(多めの方がいい)
・携帯の充電器
・着替え、タオル(前開きのパジャマがいい)
・暇つぶし(Switchや本)
・お薬手帳
・いつも飲んでいる薬
・ボールペン
・お金
・ビニール袋(着替えを入れたり)
・S字フック(マスクをひっかける)
・リップクリーム
・生理用品、髭剃り


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ルンペン鮫
大好きな芋けんぴを買います。