カードケースを作ってみよう : それを貼箱で。
貼箱のつくりはとても単純なので、割りと簡単に作ることができます。割と、の部分は後述するとして、箱自体の基本的な作りを考えると「作れるね」と感じて貰えると思います。
そこでカードケースを例にしてみたいと思います。
一般的にカード(この場合は名刺、ショップカード)のサイズは
W91 × D55 (日本)
今回作りたいのは〈ふた〉〈身〉のふたつ。カードのサイズが内寸法(以下、内寸とよぶ)の最小となりますが、ジャストにしてしまうと取り出しにくいので若干大きくします。この、若干、は使う人の好みで構いません。
〈身〉W105 × D65 × H28
〈ふた〉W110 × D70 × H23 … 身の+5
〈身〉に対して〈ふた〉を5ミリ大きくしました。ここも好みでかまいません。5ミリはわりと「緩い」箱になりますが、これは一般的な数値です。貼り合わせの紙によっても感触が変わっていくので... それと、作る際にiPhoneのケースを目指すのは諦めてください。あの箱は技術、紙の選定からして別次元なのです。
以上をふまえて作っていきます。
貼箱を構成するのは
[生地...箱のベース。 1mmのボール紙]
[貼紙A...ベースの外側に貼り付ける紙。家でいうと外壁 90〜100kgの紙]
[貼紙B...ベースの内側に貼り付ける紙。家でいうと壁紙 90〜100kgの紙]
[のり...貼り合わせに使用する接着剤 ニカワ]
つくる手順は
[生地]の切り出し →[貼紙]の切り出し →貼り合わせ
の以上のみです。
[生地]の切り出し ... 上記の寸法を展開したものを切り出します。ヤッコ型(奴)と呼ばれる状態です。生地(内側に貼紙Bをはっています)に線をひき、カッターで切っていく。その際、生地がつながっている箇所はカッターを半分入れて紙一枚で繋がっている状態にします。そして、四隅を立ち上げてテープで仮止めをします。
[貼紙]の切り出し ... [生地]より15ミリ伸びたものを切り出します。判りにくいですね。後で展開図を載せます。これは貼紙Aにあたります。仮止めした箱の外側にこの貼紙Aを貼っていきます。身には内側に貼ったものと同じ紙、ふたには六花亭の包装紙を使いました。
貼り合わせ ... 貼紙Aにのりを塗って、生地に貼り付けていきます。のりしろの部分がある方を先に貼り、空気が入らないように手のひらで密着させます。最後に内側に紙を巻き込みます。
以上で終了。おばあちゃんの箱リメイク感がありますが、それをつきつめてデコラクティブにしていったのがフランスのカルトナージュになるのかと思います。(他にも違いはあると思いますが)カルトナージュは手芸として確立されているようで、材料を売っている場所やカルチャーセンターでの教室があるようですが、貼箱にはまだそこまでの「文化」は無いようです。
もしかしたら、ニカワが原因のひとつかもしれません。簡単にできる、と言いにくい一番の理由がここにあります。
ニカワは動物の骨などを原料とする接着剤。日本画にも使用されるようですが、あまり一般的ではありません。しかし、これを使うと箱自体の強度が増してパリッとした仕上がりになります。もしニカワを使ってみたいと思ったら下記のサイトでの購入をおすすめします。(他にも素材が用意されています)
もし作ってみたいという方のために展開図を用意しました。A4サイズで印刷できるようにしたので、巻き込みの長さが短め(15mm → 12mm)になっていますが制作には問題ありません。紙をカットする時には少し刃の入れ方に工夫が必要になってくるのですが... それはまた別の機会に。
こういった貼箱の手法を使って、バスタブ状の(フタの無い状態の)箱を4つ使った、生花とフランス菓子を詰め合わせたギフトを作りました。しかもBASEから5%のクーポンが本日届きました。これはけっこう凄い。ただしBASEアプリのみ適用のようです。
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