吾輩は引き籠りである
吾輩は引き籠りである。仕事はもうない。
どこで踏み外したかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所をおろおろ歩いていた事だけは記憶している。
吾輩は会社で始めて会社員というものを見た。しかもあとで聞くとそれは上司という会社中で一番獰悪な種族であったそうだ。この上司というのは、時々我々を捕えて煮て食うという話である。
しかしその当初は何という考えもなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の隣に据えられて、アレコレと言われた時、何だかフワフワした感じがあったばかりである。
隣の席で少し落ちついて上司の顔を見たのが、いわゆる会社員というものの見始めであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。
第一綿でもって装飾されるべきはずの音がトゲトゲしてまるで剣山だ。その後同僚にもだいぶ逢ったが、こんなかたわには一度も出くわした事がない。のみならず、顔の下の方が余りによく動く。そうしてその穴の奥から時々ぷうぷうとないことを言う。どうもややこしくて実に弱った。これが会社員の流す噂というものである事はようやくこの頃知った。
漱石に怒られそう。
こんにちは。noteはじめました。
南 美桜(みなみ・みお)と申します。
普段は概ねTwitter、それからカクヨム・spoon・Instagramなど、各種Web上で息をしています。MonomyでなんちゃってデザインしたアクセサリーをBaseで販売してもいるので、もし良ければストアから覗いてやってください(宣伝)
青春短歌甲子園さんへの参加、購読に際してアカウントを作ったので、呼吸できる場所を増やすつもりで投稿もしてみることにしました。
備忘録程度に、書評(という名の読書感想文)とか、自歌自解とかもしたいなと勝手に思ってもいます。
上記の通り、仕事のない引き籠もりです。
社会復帰はしばらくできそうもないので、のんびりまったりお付き合いいただけますと嬉しく思います。
それではまた。
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