わたしと ことばと はじめての歌
いつか書こう書こうと思いながら、初めて短歌を詠んでから1年半ほど経っていました。
時の流れって恐ろしいね。
さて、私が初めて詠んだ短歌は、推しをモチーフにした いわゆるアイドル短歌でした。
急にやっぱり初めて詠んだ短歌の話をしようと思ったのも、今日が推しの誕生日だから。
ただ、Twitterから来てくれたジャニオタ界隈の方向けに はじめに断っておきます。
勝手に詠んだものを勝手に懐古しながら勝手に語っていく場なので、お祝い感はありません。ごめん。
なんならめちゃくちゃ増員云々の話に触れるので、当時の感情を思い出したくない方は見ない方がいいかもしれない。
そして、短歌界隈の方向けにも断っておきます。
推しに想いをはせすぎた拗らせオタクの懐古自歌自解です。なんのこっちゃわからんところだらけだと思います。重ねてごめん。
要するに今日のnoteは、私のためのnoteです(いつだって個人の投稿物は個人のためであるべきだとは思うのだけれど)。
私の私による私のための、恐らく私の心の治療のために必要なnoteです。
それでもよければ付き合ってやってください。
1.私と短歌の話
短歌は、というか詩歌・小説を含む文芸は、私にとって長らく 鑑賞物でした。
綺麗なことばに触れるのは昔から好きだったけれど、私はそれを上手に扱うことはできないと思っていて。
ことばだけでなくて、音も色も、挙句自らの身体さえ持て余して宙ぶらりんになるような木偶の坊だったので
短歌も小説も、全部遠くて、
それでも好んで手にする鑑賞物でした。
ただ、2019年の初めか、2018年の終わりごろからか、
ぱったり本(小説・ビジネス書ともに私用で読んでいた長めの書籍)が読めなくなりました。
今思えば完全にメンタルがつぶれたせいなんですけど、当時はそれを客観視する力がなかった。
そのうえ、まだ仕事であつかう文章はなんとか校正できていたので、忙しくて読む暇がないだけだと思っていました。
似たような症状がある人は今すぐ病院に行くんだぞ!
そんな中で、なんとか手に取れたことばが、短くて想像の余地がある詩歌たる短歌でした。
特別に、それぞれの推しをモチーフに詠まれるアイドル短歌は、どれをとっても優しくて柔くて暖かくて
そういう歌をたくさん読んでいるうちに、私も詠んでみたいなあと思うようになった。
これが、私が作歌をはじめたきっかけです(恐らく初出)。
当時の私の生活は
家を出るギリギリに起床、出社、残業、帰宅、
どうせ眠れないので短歌と推しの情報をひたすら追って
明け方いつの間にか寝落ちる
みたいなスパンで回っていました。
2.初めて詠んだ短歌の話
そんな最中で、初めて詠んだ短歌がこちら。
推しのこと詠んだ歌、こんなに暗くなることある???
これを詠んだのは2019年3月でした。
推しのいるSnow Manというグループは、1月17日に増員発表をしました。2012年から7年続いた歳の近い6人の職人グループに、若いメンバーが3人加入することになった。
これには当時、本当にいろんな意見があって、
ファンがふたつに分裂どころか、バラバラに解体されている惨状だったと記憶しています。
私は、苦しいことを苦しいと口に出すのが昔から得意ではなくて、ずっとずっと助けて欲しい気持ちを抱えていたのに、表に出せなくて、結果長患いをする羽目に合うのだけれど(笑)
ファンだった人たちからの心做い言葉が届いていないわけがないのに、いつもファンに寄り添いながら優しい言葉を選んで話す彼(彼ら)に、
なんでか、自分が重なってしまって、
早く雪の溶ける日が来ますようにと願いながら詠んだ歌でした。
3.連作『雪に凍える華の唄』の話
そしてこの少し後に、この歌を起点に連作を編みます。
9人グループなので、9首連作。
連作としてつけた題は『雪に凍える華の唄』。
この題の 雪 はSnow Manを表すものではなくて、冷たくて重い雪と吹き荒ぶ痛い冬の風をイメージしたものでした。
そして彼ら9人を指すのは 華 の方。
せっかくだから出そう。
見て(別名義アカウントのクレジット入ってるけど)。
全部ちょっと暗いの。
今でもそんな歌ばかりだけど。笑
私自身も、増員を受け入れきれなかった時期があって、
それでも精一杯まっすぐに応援しようと決めて、YouTubeを見て、3月25日の9人お披露目コンサートは現地にも行けて
いっぱいいっぱい心の整理をして、
そうして前向きになれたから、私は4月25日にこの歌を表に出すことができました。
そのとき、心の整理をしていたのは、きっと私だけじゃないんですよね。ただ、それぞれに整理をしているうちに、SNSでも冷たい言葉が散見されるようになった。
冷たい言葉を零していたのは紛れもなく、6人だったSnow Man・関西Jr.の康二・宇宙Sixのめめ・少年忍者のラウール のうち、誰かを愛していた人たちだった。
その冷たさは、整理をしきって決断した他人にも、なかなか整理が進まない自分自身にも向いていて、増員を決めた9人にも向いていて、
そして、彼らを愛していた人たちの言葉だったからこそ、9人自身に届いてしまっていた。
そんな時期に詠んだ9首。
6人は以前、ファンのことを7人目とか、Snow Manに一括りにするような発言をよくしてくれていて、
だからこそ、この連作の題は、凍てつく冬とかではなく、"雪"に凍える華の唄 としました。
ちなみに短歌なので季語は必要ないんですが、冬の印象をもたせたくて、9首すべてに冬の季語を入れています。
彼らが当時何を思っていたか、当時の私も今の私も全てを知ることはできないけれど
どうかどうか、この冷たい雪が早く溶けて、また元の暖かくて優しいことばとして届いて欲しいと願って編んだ連作でした。
覚えてるのはこのくらいかな。
短歌の話おわり。
4.私とこれからの話
私個人的に、一番苦しかった年が2019年でした。
同時に、救われる起点となる年でもありました。
結局、調子を崩す原因となった職場からは離れて、今は子どもに勉強を教える仕事に移りました。
加えて、人間関係の楽な友人たちと、もちもちとボランティアなどをしております。
それも表に出す機会が訪れたらいいなあと思いながら、しばらくはちまちま進むんだと思います。
未だに、本当にしょうもないことをきっかけに転けてしまうことはあるのだけれど、
自分を大事にしなさいよと教えてもらえる場所を与えてもらったので、私はなんとかかんとか元気にやっております。
これからも、たぶん短歌は詠むつもりでいます。
余裕があれば、また小説も書くつもりです。
休み休みにはなるだろうけれど。
だから、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
おわり