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スクラム開発でPMとエンジニアがお互いに求めること(プロジェクト終盤編)

こんにちは!
マンハッタンコードでプロジェクトマネージャー(以下PM)のみちこ(@MHTcode_michiko)とエンジニアのTOM(@MHTcode_TOM)です!)です!

今回はプロジェクト終盤編として、スクラム開発でPMとエンジニアがお互いに求めること についてお話させていただきます!

前回の中期編はこちらからどうぞ

双方が求めているもの

マンハッタンコードのエンジニアとPMにプロジェクト終盤で双方に求めるものをヒアリングしました。

PMがエンジニアに求めること

・プロジェクトの遅延などをあらかじめ検知するため、計画からずれそうなことがあれば教えてほしい
・各役割分担で認識のズレや作業漏れが無いようにしてほしい
・テストに関する時間を十分に確保して品質を担保してほしい

エンジニアがPMに求めること

・作業に遅れが出ている場合、どのようにリカバリーするのか教えてほしい
・リリース直前の仕様変更の検知や、対応方法などを教えてほしい
・リリースに向けたスケジュール調整や必要なものの洗い出し


プロジェクトの終盤で必要になってくるもの

プロジェクトの終盤では細かいデザインの調整やリリースの準備が始まります。
前回もお話しした通り、計画は計画通り終わらないことが多いので、特にPMは必ず作業遅延や緊急のトラブルが発生する想定でバッファを持ったスケジュールや作業の優先順位をつけるなどを対処が必要です。
エンジニアもPMに早く検知をしてもらえるように情報の粒度に関係なくリスクになりそうなことを共有しあげることが必要です。

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また、プロジェクトの終盤でよく発生してしまうのが各担当もしくは拠点ごとで情報やプロジェクトの速度感に大きな溝ができてしまうことです。
初期と中期の段階では作るものが膨大にあるので、ただひたすらに手を動かしていればプロジェクトが前に進んでいるように見えますが、実際に蓋を開けてみると実装漏れや未対応のタスクが検知され始めるので役割ごとに持っている情報に大きな溝が生まれてしまいます。
終盤にもなると実装もより複雑になりますし、さらに細かな調整や追加機能なども発生するのでチームとしての判断基準を用意しておかないと大きな遅延を招くことになります。

溝をできるだけ浅くするには?

まず情報や速度感に溝ができてしまうことは避けられません。
ですが傷口が浅いうちに起動修正をすることはできます。
よくPMやディレクターが目の前で発生している問題を解消しようとして対処法を先に考え、具体的な指示を直接実行してしまいがちですが、メンバーも指示を繰り返し受けると考えずに行動するようになってしまったり、PMから指示がないから動かなかったなど別の問題に発展してしまいます。
そうなると埋められるはずの溝がより大きく、深くなりプロジェクトは遅延する一方になってしまいます。

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今回はアジャイル開発でのお話をしているので、対処法としてはPMが主体となって振り返りやプランニングのタイミングで現場の意見を吸い上げ、理想と現実のギャップを可視化し合意を持って進めていくことが必要です。
そうすることによって直近の課題は作業メンバーが対処してくるようになり、PMはより先の計画やリスクの事前処理に移ることができます。

ですがこれは今までにやってきた実績やナレッジがドキュメント化され、誰でも同じ情報を取得できていることが前提になってくると思います。
そのため初期〜中期にかけてお話しをしていたドキュメントを残す、スイッチングコストを低くしておくことが終盤になり生きてきます。

弊社が実施していることは?

PMであれば初期の段階から見えないもの見えにくいものを可視化するために、PMBOKというプロジェクトマネジメントの知識を体系的にまとめた本をインストールしてからプロジェクトの進行管理を行っています。
PMBOKを用いて進めていくと薄ぼんやりかもしれませんが、目標やリスクとなる部分が見えている状態で進めることができます。

またエンジニアも設計書や仕様書などは必ず作って実装したり、個人に情報ややり方が属人化されないように作業フローや実装のルールを作ってもらっています。

このように情報の偏りを少なくすることでプロジェクトで発生する溝の肥大化を防ぐことができます。

まとめ

ドキュメントに情報を残すことで発生した情報の溝を修復する材料になる
初期〜中期に以上に終盤はチーム間での情報連携が重要になる

今回はスクラム開発の際にPMとエンジニアのお互いがプロジェクト終盤に求めていることを出し合い、分類〜対策まで書かせていただきました。
納期が直前となる終盤のフェイズでは、プロジェクトに影響のある事象が発生するとリカバリーする時間の余裕もないため対応が大変厳しくなります。また、初期〜中期でも同じく話していましたが情報を可視化しない、ドキュメントに残さないを続けていると終盤で思わす溝に足を奪われます。

これまで駆け抜けてきたプロジェクトを成功させるためにも、エンジニア・PM間で素早い情報の連携を行い溝をできるだけ浅くしておくことが重要です。

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