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SDGs策定プロセスは、スムーズではなかった

(前編)SDGsが採択された日、国連本部にいた私は」でも少し触れているが、
2年以上にわたるSDGsの策定プロセスに携わってきた各国政府関係者、企業、研究者、市民社会(CSO:Civil Society Organization)など、様々な分野のステークホルダーがSDGsの策定プロセスに関わっている。多くの人が関わるということは、それだけ合意形成に時間を要するものだ。”SDGs策定プロセスは、スムーズではなかった”のは、当たり前であると言えば、当たり前である。

なぜ、スムーズではなかったのか?その要因とは

一つに、発展途上国の人たちがSDGs策定に前向きではなかったからだ。これまで好き勝手に(地球環境のことなど顧みずに)生産と消費を繰り返し発展してきた先進国が、今更になって地球環境を考えながら経済発展を目指そう!みんなで協力して地球環境を守ろう!と言っている。何様のつもりだー!と怒っていたのだ。

協力するも何も、自国の発展のために、これまで散々CO2を排出してきた人たちが、ほとんどCO2を排出していない私たちに対して、「みんなで力を合わせてCO2を削減しよう!」と言っている…理解に苦しむ。。
要するに、これまで”私たちのマネをすれば国が発展するよ!”と言って、色々なモノやサービスを売り込んできていたのに、今度は”マネするな!”と言っているわけだ。

「力のある国々は、いつも自分勝手な発言ばかり。私たちは常に振り回されている。私たちだって早く先進国の仲間入りしたかったし、同じような生活をしたいと夢見ていたし、努力もしてきた。それなのに、私たちには贅沢はするなと言われているように聞こえる」と主張していて、なかなか議論がまとまらなかったそうだ。

理屈は理解できるけど、納得できない!

先進国はなぜそのような自分勝手な発言ばかりしているのか、、、と途上国からしたら疑問に思うかもしれないが、理由はもちろん、経済発展の裏側で環境破壊をしていたことに気づいたからである。先進国はこれまでの発展のプロセスは誤りだったと自ら反省し、世界全体に共有したのだった。

その結果、世界共通のゴールとしてSDGsが策定されたわけだが、やはり一部では、「理屈は理解できるが、なんで自分たちは良くて私たちはダメなんだ!これまでやってきたことを振り返り、環境を破壊して発展してきた。と今更反省されても…」とスッキリしていない人たちもいるようだ。

すべては有限なのである

今の先進国の経済発展をマネしていては、世界(地球)は良くならない。むしろ悪くなる。住みづらくなる。ということが、MDGs時代の結果であり、世界共通の認識だった。私たちが今の生活スタイルを続けると、地球はどんどん人が住めない状態になっていく。食糧危機、気候危機、人口爆発、、無限に存在するものなどない。すべては有限なのである。

平和のために私たちができることはなにか

ひたすらに、対話を続けることである。共感はできなくても寄り添うことはできる。”無知は罪”と大学教授が教えてくれたことを思い出す。相手を思いやる気持ちは、人間にしかできない。悩むこともまた、人間にしかできないのである。

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#戦争否定 #非暴力 @国連本部前
暴力では何も解決できない。メッセージ性のあるアート。刻まれた1988の数字が自分の生まれ年と同じで心が躍った!笑
(ちなみに「ノッテッド・ガン」と言うらしい。詳細記事があったので関心ある方はこちら

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