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【映画えんとつ町のプぺル】1年生の娘が泣いていた。シンプルに伝わる映画。

娘と一緒に映画えんとつ町のプペルを観た。

私はキンコン西野のサロンメンバーなので、事前情報が豊富だし、期待値はゲキ高だし、ビジネスのにおいも超感じるし(笑)、色々な側面を感じながら見たのだけど、エンドロールに入った瞬間に隣の娘を見たら目をぬぐっていた。その姿を見て私もウルっとした。

総括すると、「この映画を見て泣く子に育っていて良かったな」と思えるような良い映画だった。感動して号泣!というわけではないのだけど、観終わった後に心がジンワリ温かくなって幸せな気持ちになる映画だった。(号泣レベルで言えば鬼滅勝ち(笑))

西野さんがあれだけ全力投球で送り出した映画で、期待通りの出来栄えだった。期待値は人それぞれ違うので、それだけを評価基準にするのは難しいけど、私の中での期待値が既にすごく高かったので、逆にそういう人の期待を下回らないというだけでもすごいのではないかと。

ストーリーとしては、えんとつの煙に覆われたえんとつ町の少年ルビッチが、煙の先にある空の星の存在を信じて、ゴミ人間のプペルと星を探しに行くという冒険物語でとてもシンプル。結末もすでに絵本でネタバレしてるし(笑)

そのシンプルな設定の中に、ルビッチの信じ抜く姿や力、諦めない心、プペルや友達との友情、家族の絆など、これまたシンプルなテーマが散りばめられている。

でも、シンプルだからこそ心にグイーっと染みてきたのかも。1年生の娘も絵本は読んでいて、絵本でも既に感動していたのだけど、映画を観て泣いたのはその感動がより具体的に染み入ったということなのだと思う。

絵本では多分そこまで理解しきれていなかった「動き出さなきゃ始まらない」というテーマも、映画を通すことで7歳の子供も本能的に感じていた気がする。

ルビッチが頑張って頑張って空に向かうところ、信じた夢が目の前にあったこと、その星空の綺麗さ、そして頑張りが実った後お父さんと重なるプペルが消えるところ、に感動と悲しさで娘は泣いてしまったらしい。

この映画を見て感動できる子で良かったなと思う。自分を信じて進むことには勇気がいるけど、その先にある豊かさを子供が感じ取ってくれたとしたら、これほど嬉しいことはない!

そして大人の私にとっては、「自分を信じて進むこと」や「動き出さなきゃ始まらないこと」、「夢をあきらめないこと」って至極当たり前というか、日々そう思っているわけだけど、実際はすごく難しいことも既に知ってしまっている。大人だから。

それゆえに、純粋に、ただひたすらに、信じて信じて信じ抜いて進んでいくルビッチの姿に、大人の私も心打たれたし、感動した。

私はジブリもディズニーも好きだし、細田守監督や新海誠監督の作品も好きだけど、それらの映画はテーマが深くメッセージを理解するのも結構難しい。まぁそれ故にハマったりするのだけど。そういう意味では【映画えんとつ町のプペル】はストーリーもシンプルでわかりやすく、だからこそメッセージがちゃんと伝わってくる良さがあった。

個人的には、終盤のクライマックスに向けて、ルビッチのお父さんの紙芝居の語りでシーンが進んでいく構成がめちゃくちゃ良かった。

登場人物の会話ではなく、ナレーションのような語りをバックにストーリが進む。そう来たかーーーー!という衝撃。そしてそこに来てお父さんの声優に立川志の輔さんがキャスティングされた理由、完璧さ、志の輔さんの素晴らしさ、すごさを猛烈に実感。アフレコは芸能人ではなく声優さんにやってほしいという私のこだわりはそっちのけで、志の輔さんバンザイと思ってしまった。

最後に。エンドロールへのこだわりは西野さんも言っていたけれど、本当に良かったと思う。エンドロールも含めて一つの作品だと思うし、どの映画ももちろんその意識で作られていると思うのだけど、やっぱりエンディングの歌詞が物語と繋がっているというのはこれほどまでに余韻に影響するんだなーと、エンドロール好き(笑)の私にはたまらない仕上がりになっていた。

ロザリーナさんの歌声も素敵で、映画館を出た後はしばらく娘と2人で口ずさみながら歩いた。観終わった後に、幸せな気持ち、私も頑張ろうという前向きな気持ち、勇気をもらえる映画でした。


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