みらいのかたち 女性のはたらく社会
リユースのトラックを扱う企業とのお付き合いをさせて頂いている。
これからカーボンニュートラルの世の中に向かい、化石燃料車両は無くなり、EV(Electric Vehicle、電気自動車)へと移行していく100年に一度の大変革に突入している大変な業界である。
この会社がだいぶ前から、トラック業界に携わる女性『トラガール』と建設業界で頑張る『けんせつ小町』を応援している。
女性の活用も日本における『働き方改革』のなかの大きな問題の一つとなっている。
少子高齢化社会で中高年のドライバーが一人また一人と去って行き、深刻な後継者不足で苦しんでいる。
そこで登場するのがトラック女子である『トラガール』なのである。
人口の半分は女性である。人手が足らないのならば女性に頼ればいい。
国も『女性活躍推進法』に基づき国土交通省と全日本トラック協会とで女性トラックドライバーを『トラガール』として後押しをしている。
日本に15万人近くの大型免許を保有する女性がいる。
しかし実際の営業用貨物の女性運転者は1万人に満たないのである。
この数字は潜在力はあるのだが、受け皿の整備が整っていない事を物語っている。
男性中心の業界であり、トイレの問題や力仕事である荷役の問題などがあるからである。
しかし、これらは物理的な問題であり片付けることが可能な事ばかりである。
これらの対処には国から助成金が出る。
現場は徐々に変わりつつある。
『人生100年時代』よりも、ずっと現実的なのは女性の活用だと思う。
そして、女性と男性の違いはあって然りで、お互い持ち合わせないものがあるから引き合い、世の中が出来上がっているのではないだろうか。
力の強弱や繊細な気持ち、互いにかばい合い完成されたらいいように思う。
私が建設業に携わっていた頃から少なかったが現場で活躍する女性はいた。当時も今もまだまだ男性中心の世界である建設業界、環境が整わないなかで働く女性にご苦労は多いと思う。
でもその中を活き活きと働く彼女たちは美しい。
運送業界と建設業界はまだまだ男性中心の社会である。
そしてそれをいずれはA Iとロボットの力が解決していくのであろうが、いずれも人間の配下のA Iとロボットであるならば、繊細さや丁寧さを持ち合わせた女性にその運用は任せた方がいいように思う。
運送業界と建設業界に限らず、世の中のすべてはこれから変わっていく。
これからの世の中を変えていくのは『A Iと女性』だと常々思っている。
女性がその潜在力を発揮する時が来ていると思う。
この note をうろうろするうちにはむくらぶさんの
オンライン大型ドライバーの姫野苺でっす!
と言う短編小説に出会った。
” 時は2050年 ”、からスタートするこの作品のなかで、AIによる自動運転は完全に確立され、重要な物資をオンライン運転によって運ぶ。
運転手は自室で大型トラックを運転する。
2020年に世界を震撼させた流行病から2050年まで次々と頻発する謎の流行病の中、巷は罹患した患者がゾンビのように歩き回り、一般人は外出することは出来ず、世の中の物流は停止してしまっている。
そんな中、株式会社試薬開発のドライバー姫野苺は大阪南部高石市の倉庫から梅田にある令和記念病院へと、これまた謎の枝垂れ桜病の試薬を運ぶのである。
現在、大型トラックの隊列走行による自動運転の実用化に向けて実証テストが行われている。
2050年には五段階に分けられている自動運転レベルは間違いなく最終段階であるレベル5の『条件なく、全ての運転操作を自動化』した運転主体がドライバー(人間)ではなく、システム(AI)の運転となっているであろう。
しかしながら、お客様の荷物を預かって直線のみの高速道路ではない、一般道を無人で走るのは現実的ではないかも知れない。
はむくらぶさんの発想によるオンライン運転は技術的に不可能ではなく、面白い考えだと思う。
2050年にカーボンニュートラル、『脱炭素化』は実現されて世の中の多くの常識は変わっているであろう。
その時にはご自身で大型自動車免許までお持ちのはむくらぶさんのような女性が男性に代わって世を救うような仕事をしていてもおかしくないと思う。
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