酒を飲むじかん
男の言い訳ではあるが、仕事のストレスで飲まなければ帰れなかった時期があった。
仕事を引きずって帰るようで、家でまで酒を飲むことはなかった。
本来酒は楽しいものであって、心に余裕が無ければ飲むものではないと今は思うようになった。
そうでない時の酒はカラダに悪いし、酒に失礼だ。
今は料理をする時に飲む酒がいい。
楽しい事と楽しい事の取り合わせであろうか。
あとは仕事が終わって深夜に一人少しだけ飲む。
この時は考え事か、好きな本をながめる、ラジオを聴く。
これも楽しい事の取り合わせである。
でも一番美味い酒が飲めるのは気の合う仲間と会った時であろう。
これもまた、楽しい事の取り合わせである。
流行り病の不穏な雲行きでそういう機会は遠のいていた。
私はそれでいいと思っている。
仕方ない事である、そんなこともある。
パソコンのモニターを通してまで酒を飲む必要性や緊急性は私には無い。
互いに置いて来てしまった時間の楽しかったことなんかを話しながら遠来の友と杯を交わすような、そんな楽しい酒を飲む時間が待っているだろうから。
もう、限りが見えてきた、酒を飲む時間を私は大切にしたい。