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朝おもうこと

朝早くに腹が減って目が覚めました。
最近自身を健康だと思います。
冷蔵庫にトマトを見つけ朝からパスタとしました。

阿倍野で合気道の道場を開きもうすぐ五年となります。
ずっと、なぜ教えないんだと言われ続けて来てました。
でも、タイミングじゃないと思っていました。
家族の介護もありました。
やりたいという気持ちだけで始めるものじゃないと思っていました。

人に教える必要条件として、仮に心技体すべてを要求されるのであれば、その三つを充足させるのは困難であり、誰も始めることは出来ないでしょう。
今は、なにかが欠けたままスタートしたらいいんだと考えるようになりました。
まずはスタート、かも知れません。

人に教えるほどの技量は無いと思っていました。
しかし、始めて思ったのはそれよりも人に教えることの責任の重さでした。
教えることにより合気道に対する自身の考え方は以前に増して形成され、40年間続けてきた中で身につき、理解した私の合気道を人に伝えない無責任さを思うようになってきました。

伝え教えること、伝承することに自身の成長があります。
出会った多くの先生方に教えられたことを整理して伝えていく、誰にでも分かりやすく伝えていく、ここに自身の成長と伝えられる側の成長があります。
故市橋紀彦師範が、『互いを磨く砥石となれ』という言葉を残されています。
この言葉が今、阿倍野道場で皆さんと稽古し、いろんな子供たちと付き合って胸に沁みています。
世間で考える決して若くない五十も半ばを過ぎたあの時が私のタイミングだったのでしょう。

そして、このタイミングのことは合気道に限らず生きることすべてに共通でしょう、これから出会う人すべてに感謝して生きていこうと思っています。
最近あった出会いにも感謝しています、これから生きる私の糧となることでしょう。
これからもそんな出会いを死ぬまで続けていくことになるのだろうとパスタを食べながら思いました。

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