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梅雨と天ぷらうどんの海老との考察
未だ梅雨入りしない関西地方。
降らねば困る雨ではあるが、降れば大雨の昨今の天候に今年も誰かが困惑するのではないだろうか。
宇宙から見たら小さな惑星地球の中で絶対量の決まった水分が、ある時は海であり、ある時は大地に染み込み、ある時は氷にも雨にもなる。
私にはよく分からないがその均衡が壊れてしまったように最近の空を見ていて思う。
足し算と引き算が上手くゼロになっていたのがそうでなくなってしまっているのかと。
地球温暖化の一言で片付けてしまうのか、永い地球の時間の中でのほんの少しの誤差だけなのか。
いつ我が身に降りかかるかも知れない災事なのにいつもテレビのこちら側でただ息をするように「大変だね」と言っている。
世界にどんな惨事が起きようと同じである。
飯を食いながら、コーヒーを飲みながら見ている。
すべてをテレビの中のお笑いの世界と大して変わらぬ事のように。
これから迎える梅雨の間、家にいて考え事をする時間が増える。
大したことは考えていないくせに考えているふりをする時間が増える。
考えているようで何も考えていない。
見ているようで何も見ていない。
この350円の天ぷらうどんのエビが実はこのコロモの半分にも満たないただただ尾のデカい甘エビほどの小さいエビとは誰も気がつかないのと同じことのように。
何も知らないまま無為に時間は過ぎていくのである。