シャープな夜
最近パソコンに向かいながら、夜中にガシガシと文章を書き綴ることが多く、紙のノートとシャープペンシルを机に置いている。
移り気な私は今はこのシャープペンシルがお気に入りである。
多くの男性と少なからずの女性は文房具を愛している。
もし次に生まれることがあるならば、本屋もしくは古書店、出来れば文房具も置いた店をやってみたい。
好きなものに囲まれての生活は幸せだろう。
不思議なものでペン一本で気分は変わり、眠さも薄れてくる。
気に入った万年筆、ボールペン、鉛筆ホルダーそしてシャープペンシルがあるが、各筆記具で使いやすい数本ずつは定まっている。
これからそれを死ぬまでグルグル回し続けて書いていくのであろう。
シャープペンシルは英語ではオートマチックペンシルもしくはメカニカルペンシルである。
シャープの創業者早川さんが考案したモノが世界に先駆けて商品化されたようである。
それで名付けられたのが『シャープペンシル』、さすが世界のシャープ。
まだスマホなど誰も想像しなかった頃登場した『ザウルス』も新鮮だった。
新しいモノ好きだった私はゼネコン時代にこの『ザウルス』の営業部員間での情報交換の活用を当時某銀行からやって来た副社長に提案した。
営業先でもあり、すぐに試験的にと本社の営業部隊のあるチームが持たされた。
余分な仕事が増えたと本社の営業部長からは小言の電話をもらったが、大阪支店では私にだけ一台ザウルスはやって来た。
大人のおもちゃとして活用させてもらいその後シャープの製品を持つようになった。
シャープってのはその名の通り発想の鋭い、いい会社だと思っていた。
大阪阿倍野にゆかりのあるシャープには特別な思いを持っている一人である。
いつまでも人の先を歩く発想を持っていただきたいものである。
文房具屋兼古書店にはついでにコーヒーも酒も置けたら朝から晩まで楽しい店になるだろうなぁと思う。
今宵もガシガシとシャープを握る。
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