#1 漫画企画が通らない…┃編集者のみるポイントと解決策
こんにちは、三橋です。
私は漫画の企画立ち上げが苦手です… 「話が思いつかない」「どんなキャラがいいの?」「面白い漫画って何?」と悩んで、沼にはまることも多いです。
なので今回は、悩んでいる時に担当さんから頂いた企画を立てる時のポイントをご紹介します。
また企画が進んだ時に感じたこと、どういった内容だと担当さんから好印象だったのかも合わせて書きたいと思います。
これはまた自分が悩んでる時のヒントになればと思ってて… 同じく悩んでる方の役に立てたら嬉しいです。
企画をつくる時のポイント
1 一番大事なのはキャラクター
一番重要視されているのはキャラクターです。
物語・キャラ・世界観・画力・演出… 漫画をって、考えることがたくさんありますよね。けれども読切アンケートで一番票が入ってて、担当さんのアドバイスでも、キャラについてよく言われました。
「そのキャラはどんな人に刺さるのか?」を追求し、とにかくキャラが印象的な漫画にするのがポイントです。
なので私はキャラ作りの時、好み・嬉しいこと・怒ること・大切なこと・弱みをざっくり考えています。思考回路を把握してると、ネームしてた時も動かしやすいです。
とにかくキャラの良さを伝えるのが一番。物語・設定は、キャラ中心で膨らませるのが良いと思います!
2 萌える要素を考える (CPやシチュエーション)
どんな部分で読者を引き込むのか? つまり、その作品の萌える要素をつくるのが重要です。
少年漫画、ギャグ漫画、少女漫画にしても… 何か誰かの好みに刺さるシチュエーションを考えます。
さきほども書きましたが、読者さんが一番見てるのは「キャラ」です。なので、キャラクター同士の関係性(カップリング)をうまく描けているかがポイントになります。
3 作風を自己分析
煮詰まったら、作風を見つめ直し読者視点で考えてみましょう!
自分の絵柄は、「少年・少女・青年漫画・エッセイ」どれ向きですか? 描きたい漫画のジャンルが分れば、、その傾向の作家さんを調べてみましょう。どういう題材を描いてるのか参考になりますよ。
考えてる漫画の中で、自分の強みが活かせるようにしましょう。つまりアクショ描写が得意なら動いてるシーンを描きます。
例えば「落とし物を探し出す話」を描くとします。アクションが得意なら、落とし物を見つける為に主人公が超高速で走ったり。
「アクション=戦闘」だけではないので、こういった日常的な動きでもあなたの強みを表現出来ます。
また、自分の作風と近い漫画家さんをお手本にするのがおすすめです。その先生の読者さんはどういったところに萌えていますか? 自分の良さが分からなくても、伸ばすべきポイントのヒントを得られます。
4 いい企画かどうかは一瞬で決まる
企画が通った時の共通点は、アイデアを見た編集さんのリアクションが全然違いました。
企画が進む時は、打合せ開始直後に「これいいね」と即反応…
あらすじ一文で良い企画かどうか判断されます。なのでアイデアは短くても意外性があり、インパクトがあるほど良いと思います。
アイデアを書くときは「キャラA × キャラB(ジャンル)」「〇〇〇が△△△する話 ※~してるのが描きたい」という感じです。
例えば…
・野球部のやる気なしヤンキー × 真面目な野球女子マネージャー
・ラブコメ
・甲子園メンバーに選ばれるために特訓する話
・練習の成果で華麗にホームラン決めるのが描きたい
このとき編集さんに求められてる面白さは「意外性」です。
もうちょっとひねりが… と指摘を頂いてたら、普遍的なことを少し変えてみるだけでも十分変わりますよ。この場合だと、「野球部の真面目部員」を「やる気なしヤンキー」にしてみたり。
ジャンル付けですが、もしラブコメじゃなくシリアスだったら、全然描写やストーリーも変わってきますよね。作画がぶれないためにも、ジャンルを最初に決めておくのは大切です。
物語をつくるときは「始めと終わりで何かが変わる」程度で、アイデアを考えるとやりやすいと思います。これにキャラの性格・気持ちが乗っていけば十分ドラマになりますので、はじめから世界観の設定をつくりこまなくても大丈夫ですよ。
┃ まとめ
企画は漫画の初期段階ですが、煮詰まると本当に沼ってしまう… そうなると、どう考えたらいいのか分からなくなってしまいます。
なので頭がこんがらがったら、ちょっと今の作業を俯瞰敵にとらえてクールダウンするのが良いと思いました。焦る気持ちもありますが、ぶっちゃけ思いつき次第なところもあるので。
やっぱり読者視点で考えられるのかが肝なんだなぁと思いました。私もまた悩んだら、この記事を見返そうと思います~!