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【本解説】THE GOOD LIFE

今回はロバートウォールディングガー氏マークシュルツ氏が書かれた『グッド ライフ 幸せになるのに遅すぎることはない』という本を解説します。この本はこんなあなたにおすすめです。

幸せになる方法を知りたい
しっかりとした研究に基づいた知見を知りたい
そんな方におすすめの本になっています。幸せになる方法というのはとても普遍的なテーマで今までも多くの人がいろんなことを言ってきました。本書も幸せになる方法について書かれた本ですが今までの本とは徹底的に違うところが一つあります。

それは人々の人生全体を生涯にわたって観察した知見に基づいた本であるということです。ハーバードにおける84年間にわたる追跡調査の結果と聞けば信頼性が高そうだと思いますよね。今回は以下の順でご紹介していきます。


という 順番で解説していきます。

幸せな人生の条件とは

本書では幸せな人生の条件に関する結論を非常にシンプルに示してくれています。このnoteではその結論に関する項目から2つ紹介します。

1、人生における最高の投資とは
2、日常生活をデータで捉える

という2つの項目です。ではそれぞれを掘りげていきます。
まず1つ目のポイント


『人生における最高の投資とは』


人々の人生のありようを理解するというのは、言うのは簡単ですがとても難しいものです。一人一人 の選択や歩んだ道のり、その結果をもれなく把握するのは不可能だからです。人生について私たちが知っていることの大半は人から聞き出した回想を拠り所にしています。

ですがその記憶というのはあやふやなものです。細部の記憶は時間の経過とともに失われますし、思い出すという行為自体が実は記憶の内容を書き換えてしまうという側面があると研究結果も出ています。要するに過去の出来事を研究する手段として人も記憶は不正確なものでしかなく、最悪の場合は捏造されることさえあります。

ですが人々の人生全体を生涯にわたって観察できるとしたらどうか。それを実践したのが著者たちの研究でした。ハーバード成人発達研究は人々の健康と幸福を維持する要因を解き明かすために膨大な質問と様々な測定方法を活用して同じ被験者群を84年間にわたって追跡調査しました。

すると体の健康・心の健康・長寿との関連性において際立って決定的な因子が浮かび上がってきました。それは人々の想像に反し社会的成功や運動習慣・健康的な食生活ではありませんでした。実は良い人間関係が重要だったんです。84年の本研究や他の様々な研究の知見をもとに生きるためのたった1つの原則、人生において投資すべきたった1つのことを集約すると次の一言で表せます。

健康で幸せな生活を送るには良い人間関係が必要だ

つまり健康で幸福な人生を送るための唯一無二のベストな選択は、友好的な人間関係を育むことだというのが科学の答えです。それもあらゆる人間関係においてです。毎秒毎週毎年ずっと人間関係を大切にし続けること。これが喜びに満ちた幸福な人生を送り続けるための条件だと言います。

続いて2つ目のポイント

日常生活をデータで捉える

私たちにとって人間関係が何より重要だと言われても本当にそうなのかと思ってしまう方もいると思います。経済的要因・社会的要因・心理的要因・健康上の要因これらのバランスは複雑で常に揺れ動いています。ある一つの結果について原因はこの1つだけだと絶対的確信を持って断言できることはまずありませんし、人は常に予想できない行動を取るものです。

ですが幸せな人生の条件とは何かという質問の答えは確かに存在していると著者は言います。膨大な被験者・膨大な研究を横断的に分析し同種のデータを繰り返し見ることで幸福の予測因子を見出しました。確かに健康的な食生活や運動習慣・所得水準は幸福の予測因子ではあります。ですがやはり良い人間関係というのが一貫して効果を発揮する際立った予測因子です。

ハーバード以外の研究の知見も人の繋がりの重要性を示しています。家族や友人、地域社会との繋がりが強い人の方がそうでない人よりも幸せで肉体的にも健康です。

ここまでは『幸せな人生の条件とは』というテーマについて人生における最高の投資とは、日常生活をデータで捉えるという2つのポイントについて解説しました。では続いて

パートナーとのグッドライフ

この章ではパートナーとの良い人間関係を築く方法を紹介していきます。項目は次の3つです。

1、気づくこと
2、違うことをすること
3、観察と解釈

それぞれ深掘りしていきます。まず一つ目のポイント

気づくこと

まずはパートナーが優しくしてくれていることに気づくことです。パートナーに感謝の気持ちを覚えた一番最近の出来事は何でしたか?夕飯を作ってくれたことでしょうか。肩を揉んでくれたことでしょうか。こういった小さな行為を記録してみましょう。

研究によると、感謝日記をつけて感謝したことをしっかり記録と記憶に留めることが有益だそうです。人は他人の穴に目を向けがちです。ですがこの感謝日記というシンプルな方法を実践すればパートナーの優しさ気付きやすくなります。感謝の気持ちを伝えると効果はさらに高まります。人は感謝されると気分が良くなるものです。ぜひ言葉にしていきましょう。

では続いて2つ目のポイント

違うことをすること

2つ目はいつものルーティンとは違うことをするということです。日常に追われていると関係はマンネリ化してしまいます。いつもと違うことを試してみると良いです。

例えばベッドに朝食を運んでパートナーを驚かせるなんて方法もあります。もう何年も近所をお散歩してないという方もいるでしょう。そうであれば夕食後はいつものルーティーンをやめて2人で近所を散策してみてはいかがでしょうか。週1回の夜のデートを計画し次何をするかを交代で企画するというのもオススメです。

人は習慣やルーティンにはまりがちです。ルーティン化が行き過ぎると生活の中でパートナーにきちんと注意を向けなくなるものです。ルーティーンをやめると新しいものに目が向き相手を新たな視点で理解し素晴らしさに気づくことができます。また相手が自分にとって大事な存在だと伝えるシグナルにもなります。

では続いて3つ目のポイント

観察と解釈

3つ目は観察と解釈を行うことです。強い感情が込み上げてきたら一息おいて、自分やパートナーの心の状態を観察すると感情の背後にある理由がはっきりと見えてきます。相手の言動が気に触ったら即座に反応せず一息ついて冷静に観察し自分の反応やその時に考えていたことを記録してみてください。

次に自分の感情を解釈して何が起きているのかを理解します。なぜこの問題を自分にとって重要なのか、今自分は何を考えていたのか、その思考はどこから生まれたものか、そこまで考えた上でパートナーの立場になってみましょう。

例えばパートナーがこんな風に厳しく反対するのはなぜか。相手にとってそれが重要な理由は何なのか。相手はそれをどこで学んだのか。その反応はどこから生じているのか。といったように考えてみます。その上でパートナーと話して見ることで厄介な話題は切り出しにくいし話しづらいものです。コミュニケーションをいつもと違う方向に導くのも簡単ではありません。まずはその話題について不安があるという事実から切り出してみましょう。

この章ではパートナーとグッドライフというテーマについて『気づくこと』『違うことをすること』『観察と解釈』という3つのポイントについて解説しました。

では続いて

友情とグッドライフ

この章では友人といい人間関係を保つ方法について紹介していきます。今回のnoteでは3つの項目を紹介します。
1、耳を傾ける
2、仲違いした友人との関係について考えてみる
3、友人付き合いのルーティンを見直す

という3つのポイントです。ではそれぞれを掘り下げていきます。
まず1つ目のポイント

耳を傾ける

まず友人の言葉に耳を傾ける態度を身につけることです。耳を傾けることには話を聞く側と聞いてもらう側の両方に同じくらいのメリットがあります。耳を傾け相手の人生経験を真摯に受け止めることで聞き手と話し手がそれぞれ殻を破り開かれていき双方の人生が豊かになります。誰にでも心に秘めた悩みはあるものです。それが親しい人との会話を難しくすることもあります。ですが努力してみて欲しいと著者は言います。

例えば自分や家族の病気については話題にしたくないかもしれませんし、話したくても友人の負担になるかもしれないからと控えてしまうのが普通です。なので相手が病気のことに触れた時にはもっと詳しく聞かせて欲しいという姿勢を示すのも良いかもしれません。するともっと深い友情への扉が開かれるかもしれません。話を聞いてもらうことで相手が自分を理解し、気遣い、見守ってくれるという感覚が得られます。友人に寄り添い話を聞くだけで自分自身も相手に見守られ理解されていると感じるものです。

そして自分の話を聞いてもらう勇気も必要です。友人関係においては話し手と聞き手の役割が固定化してしまうことがあります。自分がどちらかになりがちなのかを見極めてバランスをとりましょう。双方向の関係が一番強い友情になるはずです。

では続いて2つ目のポイント

仲違いした友人との関係

仲違いした友人との関係について考えてみましょう。友人との関係の中で傷つき、それが長く大きくなってしまうことがあると思います。ですがいつまでの仲違いし続ける必要はありません。『私が悪かった』と素直に謝ったりして仲直りの機会を作りましょう。

例えば 丁寧なメールを送る、ランチをご馳走すると提案する、誕生日に電話するといったようなことです。これだけで過去の傷を修復できる場合もあります。人は友情よりも傷ついた自分の心を守ろうとすることがあります。ですがわだかまりを手放せば心の重荷から解放されるんです。

では続いて3つ目のポイント

友人付き合いのルーティンを見直す

3つ目は友人付き合いのルーティンを見直すことです。最も頻繁に会う友人との付き合いはパターン化しやすく、いつも同じ話題ばかり話してしまいがちですがその友人からもっと聞き出したいことはないでしょうか。自分から話せることはもっと他にないでしょうか。おそらくその友人についてその人の過去についてもっと知りたいことがあるはずです。あるいは二人で一緒に新しい活動や体験をしてみるのもオススメです。友人付き合いのルーティーンを見直すことも一つの解決策となります。

まとめ

最後に内容をまとめます
1、幸せな人生の条件とは
       人生における最高の投資とは
       日常生活をデータで捉える
2、パートナーとのグッドライフ
       気づくこと違うことをすること
       観察と解釈
3、友情とグッドライフ
        耳を傾ける
        仲違いした友人との関係について考えてみる
        友人付き合いのルーティーンを見直す

というポイントに絞って解説してきました。まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください。リンクを下記に貼っておきます。

今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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ではまた次の投稿でお会いしましょう!


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