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【本解説】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

今回取り上げる本は、15年も前に発刊されたにもかかわらず
ビジネス名著としてよく取り上げられる
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』です。



経済的な不安が尽きないと悩むビジネスパーソンに、お金の不安を解消する『教養』と『人生設計』についてお届けします。
著者の橘玲氏は、2002年国際金融小説マネーロンダリング

でデビューします。

今回解説する本の原著となる『お金持ちになれる羽根の拾い方』で30万部のベストセラーを叩き出し、2017年には新書大賞を受賞した人物です。


結論

この本の要点は以下の5つにまとめることができます。

  1. 『黄金の羽根』とは『お金持ちになる近道のこと』

  2. お金持ちになる方法は『たった3つ』

  3. 『資産運用』は『常識を捨てる』べし

  4. 奪われないためには『マイクロ法人化』

  5. 働き方は『知識社会』を意識する

この5つのポイントを具体例を交えながら深掘りして解説していきます。



『黄金の羽根』とは『お金持ちになる近道のこと』

一つ目は『黄金の羽根』とは『お金持ちになる近道のこと』について
まず気になるのがタイトルにもある『黄金の羽根』です。

著者が定義する『黄金の羽根』とは、
制度の歪みから構造的に発生する幸運。
手に入れたものに大きな利益をもたらすもの。といった意味があります。
これは必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を持っている人はいくらでも近道ができる。という意味です。

ICTの発展によって現代は知識社会になりました。
この知識社会において知識が持つ価値は使い方次第で大きな利益をもたらします。
著者が具体例として挙げるのが、2002年サッカーの日韓ワールドカップでのチケット争奪戦です。
当時日本国内では1枚7000円のチケットがネットオークションで20万円以上の値で売られていたり、スポンサーに山のようにはがきを送って、ひたすら電話をかけたりする人もいました。

一方で、ほぼ全試合のチケットを手に入れ、全国の会場を転々としながら楽しんでいる人もいました。彼らはどうやってチケットを手に入れたのでしょうか?
理由は単純で、海外販売分のチケットが大量に売れ残っていたからです。
そしてこれをインターネット経由で簡単に手に入れることができたのです。

両者の違いは、知っているか否かでした。
知識社会において知っているということは強い武器であり、知識が持つ価値は絶大です。
このことから黄金の羽根は知っている人に舞い降りてくるのです


お金持ちになる方法は『たった3つ』

2つ目は『お金持ちになる方法はたった3つ』について
知識社会において知っていることは強い武器となることが分かりました。

原点に返りそもそもお金持ちになるには何を知っていればいいのでしょうか。
それが次の方程式です。

資産形成=(収入-支出) +(資産運用を+運用利回り)

と誰もが知っているようなこの方法が実際のところお金持ちになる鉄則だったのです。
世に出回っているお金持ち本には全て純利益を増やし、本業の収益力を向上させ、保有している資産を有効活用するという原理に基づいています。
そして、この方程式を分解すると

  1. 収入を増やす

  2. 支出を減らす

  3. 運用利回りを上げる

となります。著者はこの方程式について具体的な10個のルールを上げていますが、大事なのは『純利益の確保』です。
これはお金持ちの方程式で言えば
(収入-支出)の収入の部分にあたります。

なぜ純利益の確保が重要なのかというと、
どんなに素晴らしい資産運用をしていても、収入がなければ全て水の泡となるからです。
安定した純利益の確保が資産形成。
大きく言えばお金持ちになる第一歩なのです。



『資産運用』は『常識を捨てる』べし

3つ目は『資産運用』は『常識を捨てるべし』について
お金持ちになるには収入を増やし、支出を減らし、運用利回りを上げることが必要でした。
ここで気になってくるのが、運用利回りを上げることです。
実は運用利回りを上げる資産運用にも原理原則があります。

著者はこの原則を10項目にわたり述べていますが、
ここでは

  1. 不動産投資用として不動産を買ったら資産運用はそこで終わり

  2. 短期投資はギャンブルである

この2つを解説します。

まずは不動産投資を買ったら資産運用はそこで終わりについてです。
結論から言いますと、住宅ローンで持ち家を購入した人はそこで全て資産運用が終わっていると言います。
なぜなら、投資の成否は完全に不動産価格と運命を共にしているからです。もし、不動産価格が下落すれば成す術はありません。

次は短期投資はギャンブルであるについてです。
そもそも投資とは長期的に見れば資本主義と市場経済の下で、企業の利益はインフレ率以上に拡大するという見通しのもと資金を投じることを指します。
短期投資がギャンブルな理由は、信用取引を使った短期売買となると現物、信用、ロング、ショート問わず、全ての株取引は投資ではなく投機となるからです。

以上を踏まえると、現在は資産運用の『常識』と言われていたことが、『非常識』になっている時代 といえます。


奪われないためには『マイクロ法人化』

4つ目は奪われないためには『マイクロ法人化』について
資産運用の常識が覆されていることを知れました。

さて皆さんには一つ思い出してもらいたいことがあります。それが収入を増やし。支出を減らし、運用利回りを上げるの方程式です。

人はどうしても収入を増やしたり、運用利回りを上げたりと、増やすことばかりを考えてしまいます。支出を減らすこともお金持ちになる重要な要素です。支出を減らす上で知っておかなければならないのが、サラリーマンは国家からの収奪の対象となっているという現実です。

サラリーマンの実質税負担は過酷で、収入総額の約3割を占めます。
そこで著者がおすすめするのが『マイクロ法人』です。
マイクロ法人とは同族会社のことで、資本の50%以上を本人、または本人の関係者が保有するものです。なぜマイクロ法人がいいのかというと、『合法的な範囲でできるだけ税金を払わなくて済む』からです。つまりマイクロ法人化で個人と法人の2つの性質を使いこなすことで、歪んだ制度の『負』の負担を背負わなくて済むのです。


働き方は『知識社会』を意識する

最後となる5つめは知識社会の働き方は『クリエイティブクラス』について
歪んだ制度の犠牲者にならないためには、マイクロ法人が有効と分かりました。

最後にお伝えしなければならないことが、人生を最適設計する働き方です。この働き方を知るには私たちの生きる今を知る必要がます。現代はグローバル化した知識社会であると先にも述べました。知識社会とは『知』が権力として作用し、そこから富が生まれる社会を指します。

この知識社会はテクノロジーの発展に適応すべく、知的能力を基準に労働者が編成されるのが特徴です。ではこの知識社会を生き抜くためにはどんな能力が必要とされるのでしょうか。
それが文字や言語を操作させる『言語的知能』 問題を論理的に分析、数字的に処理する『論理数学的知能』の2つです。このような特定の知能だけが特権化される社会です。


ここで知識社会の仕事について見ていきます。
知識社会の仕事は大別すると3つになります。

クリエイター
クリエイティブな仕事に携わる人のことで作家や音楽家、俳優、歌手、スポーツ選手などがそれに当たります。
スペシャリスト
専門家のことで、その分野の知識や経験に特化した人たちです。医師や弁護士、公認会計士などがそれに当たります。
マックジョブ
誰でもできる代替え可能な仕事を指します。マクドナルドの店員を代表に、マニュアルに沿って動く労働者がそれにあたります。

言語的知能、論理数学的知能が発揮される仕事がクリエイターとスペシャリストです。
このクリエイターとスペシャリストは、クリエイティブクラスと呼ばれ高い所得を期待できます。マックジョブは代替え可能なので知識社会において圧倒的に不利になります。

以上のことから、高度なテクノロジーに支えられた知識社会は、クリエイターとスペシャリストを目指すべきなのです。


まとめ

  1. お金持ちになれる黄金の羽根の広い方のまとめ

  2. 知ることは大きな力になることを認識しておきましょう

  3. お金持ちになる方程式を頭にたたき込んでおきましょう

  4. 資産運用において今までの常識が非常識になったことを覚えておきましょう

  5. マイクロ法人により支出を減らしましょう

  6. クリエイタースペシャリストを職業にし、富を最大化させましょう

このnoteではお金持ちになれる大門の羽の広い方の超重要なポイントに絞って解説してきましたが、まだまだ紹介できていない部分が多く、読み応えのあるおすすめの本ですので、まだ読んでない人はこの機会に是非読んでみてください。

今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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