OM SYSTEM OM-1 Mark II が良いねって話。(AF精度)
しばらく執筆していませんでしたが、OM SYSTEM OM-1 Mark II が良いね、って話を、過去にXへ投稿した記事を集めながら殴り書きしてみたいと思ます。
AF精度が良いね、って話。
ここでの「良いね」の定義は2つが混在します。
ひとつは、先代のOM-1と比べて、という意味。
そしてもう一つは、私の中で必要十分かどうかの絶対的評価という意味。
両方を満足して、初めて「良いね」と表現しています。
初代 OM-1に対するAF精度の不満っぷり
とにかく、初代OM-1のAFは、E-M1X、E-M1 Mark II、E-M1 Mark IIIを使ってきた身からすると、許しがたいAF精度でした。
初代 OM-1 ファーム Ver1.2におけるAFレンズ制御シーケンスの問題
OM-1 Ver1.3以降にてこの問題は解消しています。
OM-1 Mark II 発表時の情報整理
OM-1 Mark II 実写後の感想
AF精度に対するまとめ
OM-1 と比較して、C-AFを使ったときのガチピン精度率が体感で明らかに向上しました。
OM-1の初期ファーム(Ver1.2まで)では、単純なAF精度だけの問題ではなく、露光時にAFモーターが停止していない(と私が推測)状態になってしまうレンズなどもあり、「AF精度が悪いカメラ」というレッテルを(私に)貼られてしまいましたが、後日のファームでそれらの問題は(私が指摘したことで)メーカーさんで認識、改善されています(Ver1.3以降)ので、いまお持ちの方は必ず最新ファームで撮影するようになさってください。
OM-1 Mark II はメモリが増強されたという情報が流れた際、連射バッファメモリが増強されたと思いこんでいましたが、どうやらハードウェアとしてのワーキングメモリの増強も含まれていたようで、これがAF精度の向上に一役買っていることが情報収集するうえで分かってきています。
具体的にどのように増えたメモリを活用しているかの情報ソースは見つかっていませんが、結果的に、暗い場所でも、光源波長が偏った単色LED光源下においても、実践撮影でAFが溶けていると感じることはほぼなくなりました。
このAF精度の向上こそが、このカメラに持ち変える最大の意義だと思っています。
特に、マイクロフォーサーズの深い被写界深度特性をあざ笑うかのようにF1.2~F1.8の明るいレンズで近接撮影するような人にとっては、初代OM-1と比べて次元の異なるガチピン精度にキモチクなれることでしょう。
フラッグシップに求める機能の一つにAF性能があります。
普及機では、暗所性能に弱かったり、低コントラストの被写体にピントが合わなかったり、という問題も諦められますが、フラッグシップにおいては、撮影可能な範囲の拡大と、あらゆるシーンにおいて安定した精度が求められます。
先代OM-1の初代ファームではそれが欠落していましたが、OM-1 Mark II はその点をメーカーが猛反省してくれて、しっかりとフラッグシップらしいAF精度の撮影を楽しむことができる、頼もしい相棒になりました。
もし、まだこのAF性能を体感していない人がいたら、過酷な現場で試してみて欲しいなと思います。
以上