おねショタ108式の75『メロメロにしてあげる(やんよ)』
人間の歌い手たちに混じり、歌唱アンドロイド、ディーヴァが一般化した未来でのはなし。
主人公の少年は、近所にある音楽配信施設、ミュージックスタンドへ足繁く通っていた。
その目的は、新しく店に入った『店員』であり『楽器』であり『歌手』である新型ディーヴァに会うこと。
いつも作詞作曲をしては、まだまだねと軽くあしらわれる少年であったが、その日持ってきた曲はストレートに愛を伝える歌詞。
荒削りで、飾ってなくて、ヘタッピな曲。
しかし、プリインストールされた見た目相応の性格に反して、彼女は恋愛感情に対しては幼子も同然だったのだ。
一目見た時から恋をしてしまったこと。
後付けで作詞作曲に興味を持ったこと。
今では音楽か大好きになったこと。
そして、それ以上に彼女のことが好きになったこと。
少年にそう告白され、戸惑うディーヴァは、嬉しいとだけ返事する。
そして少年は、いつかきっと迎えにくると彼女に伝えるのだった。
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