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おねショタ108式の50『最高と最悪の十五時間。そして少年は女教官に恋をする』

平和な世界から遙か離れた、とあるゲリラの村でのはなし。

主人公は「敵」に村を焼かれた少年。
親の顔は覚えていないが、ただ憎悪だけを植え付けられて生きてきた。
そして少年は筆を握るように小銃を手に取り、友と遊ぶような気軽さで戦う術を身に着けていった。

そんなある日、少年よりも更に幼い子供らがキャンプに補充されるとともに、新たな教官が彼のキャンプにやってくる。
隻眼で一つだけの瞳は人に倍して強く、少年はそれだけで彼女の強さを推察した。
自分の存在理由を戦闘術に求める彼は興奮に身を震わせる。

だが、その武者震いの内には、今まで知らなかった密やかな感情が含まれていた。

新たな教官のもと少年らは厳しい訓練に励む。
そんなある日、訓練が終わった後に少年は教官に呼び出される。
緊張して訪れたそのテントの中で、彼女は普段とは全く違う、随分薄くてひらひらとした服装で待っていた。
「明日は初めての作戦だ。女を教えてやる」
そう言われた少年は彼女の導きのまま身体を重ねる。

生まれて初めての喜びを知った少年は、絶対に作戦を生き延びることを決意する。
それは彼がこれまで学んできた教えに背くものだったが、少年は無視する。

……そして翌日、彼を待っていたのは、最悪の結末だった。

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むつぎはじめ
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